筆者は2025年にボリビアから日本に妻とともに戻ってきました。
地元に帰ってきたのですが、兵庫県とはいえ割と辺鄙な地域なので南米人コミュニティはほぼ存在せず。
当然ボリビア人の妻もたまには生まれ育った地域の食材を手に入れたくなるわけで、できる機会があればしっかり活用したいわけです。
先日ちょうど静岡県に用事で滞在することがあったのですが、浜松市あたりには比較的大きなボリビア人コミュニティが存在している模様。
もちろんその近くには南米からの輸入品店が点在しており、さっそく覗いてみることに。
そのお店について詳しくはまた別の機会に紹介するとします。
今回はそこで購入できた、ボリビアでもよく消費されている食材について紹介したいと思います。
タンバキ: アマゾン川流域の淡水魚

輸入品店で扱っているものはほとんどがブラジルからのものですが、水産物に関してはアマゾン川を通してボリビアと共通のものも少なくありません。
そして今回筆者の目に留まったのがタンバキです。
もちろん生鮮ではなく冷凍ですが、価格は一匹約1,000円弱と大変リーズナブルでした。
ということで迷わず2匹購入。保冷バッグも持参して運搬体制もバッチリ。
ボリビアでは一般的な食用魚
タンバキはアマゾン川流域に生息する淡水魚で、サイズの感覚としてはヒラメみたいもの。ただ目は偏ってついておらず、普通の平べったい魚の見た目をしています。
川で漁をして獲るだけでなく、最近では農地などに大きないけすを作って養殖する方式も盛んとのこと。
実際に筆者の現地の友達も、農村部に人工的に作ったいけすで魚をたくさん育てて売って家業にしていました。
海のない国であるボリビアでは魚介類を食べる機会は日本ほどないわけですが、その限られた魚の選択肢の大きな部分はこのタンバキが占めていると言って過言ではありません。
ちなみにタンバキと近い種類でパクという魚もいて、こちらも同様にボリビア熱帯地域で広く消費されています。
ちょっとしたご褒美感覚
筆者もボリビアにいるときは、タンバキを時折レストランやバーベキューの機会に食べていました。
現地では当時生のタンバキ一匹あたり25Bs.程度で売っていた記憶が。
当時のレートでだいたい500円くらいだったと思います。今はもっともっと上がってるかな…。
それで日本でもそうなんですが、魚は肉に比べて単価がやや高い傾向があるため若干食材としてチョイスするのにハードルを感じることは否めません。
日本でもブリが100gあたり500円近くするのが当たり前で、その相場なら牛肉も普通に買えますよね。
しかも魚は骨や皮もあってロスが出るから余計割高感。
ボリビアでも、肉に比べると魚を食べる機会は結構限られています。
そうした事情もあり、何か一仕事終えた時や友人たちと集まるときなど、たまの贅沢やご褒美的なイメージが筆者の中ではあります。
炭火焼きで脂を絞り出せ!

タンバキを楽しむ方法は炭火焼き一択。蓋つきのグリルで蒸し焼きにする人もいます。
今回筆者は普通のバーベキューグリルにオガ炭を並べて焼いていきました。
ちょっと急いで炭の量もケチってしまったので火力にムラがデテシマッタケドネ。モンダイナイモンダイナイ。
まずはじっくり解凍して焼くための下処理をします。
タンバキはとにかくでかいので、軽く鱗を落としたら頭から真っ二つに二枚おろしにするのが現地の主流。

さらに塩を振ってから炭火の上に投下。
淡水魚は身から焼くセオリーがあった気がするけど、焦げ付くのが怖いので筆者は皮から。
だんだんと脂にも熱が伝わってぽたぽたと雫が垂れ、炭火に当たって「ジュワッ」という音とともに白い煙が上がります。
炭火がやや弱かったので、途中で裏表返しながらじっくりと焼くこと約20分。こんがりときつね色がついたら引き揚げます。
脂ののったジューシーな白身

ということでいざ実食。
タンバキは白身魚ですが、とても濃厚な脂ののった満足感の高い肉質が特徴です。
日本の魚で例えるなら、脂ののり方はブリで、身の弾力性はカレイとホッケの中間みたいな感じでしょうか。
今回購入した冷凍タンバキでも、現地で楽しめるその味覚をしっかりと感じられました。
ただ忖度なく評価すると、ボリビアで食べていたのと比べるとやや水っぽく感じたというか、なんとなくうま味が弱い気がしました。
これには冷凍品であることとか塩加減や火加減もかかわると思うので、現地で食べるか日本で食べるかに優劣はないとも思います。
でもなんといっても安いので、買える機会があったらぜひまた挑戦してみたい。
特有のY字小骨

ちなみにこのタンバキやパクといったアマゾン川流域の淡水魚には、一つ特徴的な構造があります。
それは背中の部分に一列Y字型の小骨が並んでいるということ。
日本で食べる魚は大抵、背骨から横に出てる小骨で身を上下に割れば大まかな骨は避けてうまく食べられます。
しかしそれらの魚はその上半分をさらに分ける小骨がずらーっと並んでるわけです。
これ地味にストレスなんですね(笑)
とはいっても焦らずゆっくり仕分けながら食べれば問題はありません。
魚は落ち着いてゆっくり楽しみながら食べましょう。
筆者おすすめの部位は、肋骨を豪快に抜ききってから食べる腹の部分。
噛むごとに脂が噴き出してうま味が口の中に広がります。
ぜひ皆さんもこの日本では珍しい魚を試してみては?


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