【2026年 海の日】豊岡から伊根・天橋立に行ってみた。

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旅行

小さいころから慣れし親しんできた青春十八きっぷの利用方法や価格が2024年に大幅に変わってしまったことで、もう乗り放題きっぷ特有のわくわく感は味わえないのかなと思っていた。

でも調べてみると乗り放題切符というのはいろいろあるもので、その見つけたものの一つが「海の京都 天橋立・伊根フリーパス」である。

これは京都丹後鉄道と丹後海陸交通が共同で発行している乗り放題切符で、ざっくり言えば京都丹後鉄道全区間と天橋立・伊根エリアの観光をこれ一枚で済ませられるというものだ。

値段は一枚3,550円。んんん!なんとも太っ腹なオトク切符だ。

1Dayと2Dayとがあるが、今回は1Dayを使い7月20日海の日にこの切符の企画者の意向通り(たぶん)の観光を楽しんできた。

ということで行ってみよう!

豊岡~伊根

今回は筆者含め10人、やや年配の人も含む団体での工程を組んだため、基本的に歩行ペースは緩めに設定する必要があった。

京都丹後鉄道宮豊線上り

出発時刻も豊岡駅をあまりに早すぎず遅すぎず、7:29発の220Dに乗車。当日充当されていたのはKTR701型車両。

旧国鉄急行列車を思わせる外観。車内はボックス席ではなく転換クロスシートで、トイレもついて快適だ。

揺られること1時間15分ほど。8:45に天橋立へ到着。

出発時の豊岡駅はまだ改札が開いていなかったので、天橋立駅でようやくフリーパスに日付入りのハンコを押してもらう。一日の有効期限が発効する。

天橋立観光船

天橋立では桟橋に徒歩で移動して、一の宮桟橋行きの観光船へと乗り継ぐ。乗り換え時間は15分だ。

天橋立駅出口から右方向へ進み、信号を鋭角に左折して海のほうへ出ると天橋立桟橋へとたどり着く。

今回は少し油断していたので出発ぎりぎりで滑り込んだのだが汗、どうにかセーフ。危なかったぜ。

乗り込んだのはかもめ11号。この区間の観光船にはこの方式で名称が割り当てられているようだ。

天橋立の松林と、船に群がってくるカモメ軍団を同時に楽しめるのがこの観光船の醍醐味だ。

航行している約12分間には観光用アナウンスがなされていて飽きない。

カモメたちにはえびせんを餌として振る舞うということもアナウンスで説明されていて、現地公認の名物観光行事のようである。

対岸に今回の目的地の一つである笠松公園が見えてくるが、まずはその麓をスルーしてバスへと乗り継いでいくことになる。

観光船が着岸する一宮桟橋から最寄りの「天橋立元伊勢龍(この)神社」バス停までは歩いて2分ほど。ただ伊根方面へは信号の横断歩道を道路の反対側へと渡る必要があるので、さらに数分余裕を見ておいたほうがいいだろう。

路線バスで伊根方面へ

下船したのがだいたい9:15頃で、時刻表によれば伊根方面への路線バスは9:22に付近を通っていく。

この日は祝日でやや混みあっていたためか、到着は5分程度遅かった。

筆者はバスに関してはまったくの無知なので特にこれといった情報は提供できないが、内装を見るに非常にきれいで新しい車両のように見受けられた。

ここ数年の伊根方面の観光客爆増のおかげで設備投資が順調に進んでるのかな?

さて乗り込んだバスはかなりの満員で、通路にも立ち客があふれかえっていた。

目指すのは「伊根湾めぐり日出」で、道のりは30分ほどだ。

この区間は丹後半島の右側を縦走するかたちで、右手に大きく海が開けた前面展望が魅力だ。

険しい地形の海岸線を縫うように走るので、どうせ混んでて座れないのなら前を見ている限り景色に飽きないのでおすすめである。

伊根湾めぐり遊覧船

行きのバスも相当混んでいたが、遊覧船乗り場に着くともっと混んでいたから驚きだ。

10時前に到着して、まもなくそのまま流されるようにして遊覧船乗り場へ。10時ちょうどに出発する遊覧船に乗り込む。

後で見返してみるとこの遊覧船にも「カモメ○○号」という番号の振られ方がしていたようだが、先ほど天橋立で乗った観光船とは構造が大きく異なるようだ。

こちらの船は観光客用の船室が船の前方半分かそれ以下と小さく、残りの部分は2階と1階と外気吹きさらしの屋外仕様である。

おかげで乗客のほとんどは窓ガラス越しにではなく肉眼で有名な舟屋を眺めたり、カモメたちにえびせんを振る舞うことができるのである。

いうまでもなく2階部分からの景色は開放感が素晴らしい。

この遊覧船は「伊根湾めぐり日出」の桟橋から約25分間伊根湾をぐるっと回り、同じ桟橋に戻ってくる。

正規の運賃は1,200円だ。

えびせんを狙うたくましいカモメたち。

カモメにうまく餌をあげるコツは、腕をしっかり高く掲げて長めのえびせんをつまんでおくことだ。

彼らはどこから飛んでくるかわからない。目の前を横切りながらとっていくこともあれば、完全に背後から不意を突いてくることもある。

そういう意味で餌やりはカモメとの駆け引きもしくは連係プレー。いわばカモメとの対話を楽しむことができるわけだ。

ただしえびせんのついでに指をかじられることもあるので、そこはちょっとの注意と大部分の勇気でカバーしよう。

伊根~天橋立駅

10時半頃までには今回の旅のメイン行事の一つ、伊根の舟屋めぐりを消化。

次いで昼前後の時間で天橋立笠松公園を制覇していく。

路線バスで天橋立へ戻る

予定通りに遊覧船を下船した一行は、10:34発の路線バスで笠松公園の麓である「天橋立元伊勢龍(この)神社」バス停へと戻っていく。

早い時間帯に撤退することで、結果的にあまり混雑していないバスに乗って快適に天橋立方面へと戻ることができた。

前述の通りだが、改めて見返してみるととても清潔感のある都会的なバスの内装ではないだろうか。

昼食は松屋さん

「天橋立元伊勢龍(この)神社」は笠松公園ロープウェイ及びリフトの府中駅の最寄りバス停だ。

ここに降り立つとスターウォーズの主要人物たちが出迎えてくれる。

とはいえ空腹もあり先を急ぎたかったので、ひとまず府中駅のほうへ上って行ってみる。

駅前の通り周辺にはぜんぶで10店舗近くのレストランがあるが、予算は一人当たり1,500円~3,000円くらいだったと記憶している。

それでも笠松公園に上がってしまえば4千円台も普通に思えてしまうから、予算を抑えるなら下で食べていくのがベターだ。

ということで今回選んだごはん屋さんは、松屋。

ローカルで庶民的な雰囲気の食堂で、メイン通りに面したお店で黒ちくわを焼いて提供しているのが目印だ。

上の画像はその黒ちくわで、店内では650円で提供されている。

メニューは5、6種類の定食から選べたが、今回選んだのは焼き鯖寿司定食1,500円だ。

香ばしく焼かれた焼き鯖がボリュームのある酢飯と合わさってとても満足感の高い一品だ。

きつねうどんもついているので、昼ご飯として必要にして十分。

ごちそうさまでした。

笠松公園

フリーパスでは笠松公園に上るためのロープウェイとリフトも利用し放題だ。

今回筆者は上りも下りもロープウェイを使ったのだが、天気が良ければ下りをリフトにすると目の前に広がる天橋立の景色を楽しみながら降りていけるのでおすすめである。

乗り込むや否や定員65名厳守の車内は人でいっぱいに。

平常運転では15分に一本のペースで運行しているようだが、この日は祝日ということもあったのか倍の運行頻度で走らせていた模様。

ロープウェイでは下向きの前面展望は楽しめるのだが、横向きにの視界はあまり広がっておらず中間の席から展望を楽しむには向いてないと感じられた。まぁほんの数分で上についてしまうから全然いいけどね。

上に着いたらそこは笠松公園だ。

笠松公園は天橋立で有名な股のぞき発祥の地だと言われている。

股の間から天地逆さに見る天橋立は、竜が天に昇っていく様子を思わせるのがその特徴だという。

たしかに天地ひっくり返ると同じものもまったく違って見えるんだが。。。

少なくとも昔の人の想像力はすごかったってことやな(笑)

笠松公園にはアマダイニングというレストランとアマカフェというカフェがあって、休憩所を兼ねた展望ホールも併設されている。

日本三景の中では特に展望のいい天橋立から眺めながら食事ができるのがここの最大の価値だ。

1階は売店で、この場所ならではのお土産を購入することもできる。

どこから来たのか問う地図ボードがあったので、ボリビア来た妻もばっちりマーク。

やっぱり南米から来る人なんてそうそういないよね。

ひと休みしたら笠松公園を降りていく。ここでの滞在時間は約1時間弱で、時刻は13時を回った頃だ。

観光船帰り便

再び一の宮桟橋へ戻ってきたが、少し雨が降ってきたこともあり帰りの観光船はカモメに餌やりはせずに室内で着席することに。

出発したのは13:45で、乗った船はカモメ12号だった。

でも客室内で着席したのはこれはこれで非常に良くて、昼過ぎの暑い時間帯をエアコンのきいた室内から楽しむのも十分ありだなと思う。やはり夏に涼しいは正義だ。

さらに展望窓の外側に通路がある構造なので、1階の横の部分からでもカモメにえびせんを振る舞うことができるのがいい。

ちなみに帰り際に気づいたのは、えびせんの小袋は船内で100円で提供されていたことだ。

天橋立駅~豊岡

天橋立に14時過ぎに到着した一行は、残りの行程で一旦西舞鶴方面へ進んで由良川を渡ってから引き返して豊岡方面へ戻っていくことに。

天橋立~丹後神崎

天橋立を一旦西舞鶴向きに出る際に乗ったのは14:16発230Dで、充当されていたのはKTR801型車両だ。

この車両は「海の京都トレイン」として知られていて、後で調べてみたところ2024年には京都鉄道博物館で特別展示までされていたようだ。

特別展示なんて運行を離れてまでされるとは。。。なかなか気合入ってるじゃない、恐るべし京都丹後鉄道。

まったくマークしてなかったゆえに外観こそ撮影を忘れていたが、内装まで海の京都を表現していて背もたれや天井などにまで手が加えられている。

座席も昔ながらのボックスシートではなく転換クロスシートで配置が自由自在だ。

しかし片側2ドアってのは車両中央部に広大なゆとりが感じられていいですな。混雑時には地獄だが、そもそもそんなときは滅多にないだろうし。

さて、列車は今回の見どころのひとつである由良川橋梁へ。

これ、確かに両側に水面が広がってまるで水の上を列車が走ってるように感じるっちゃ感じるんだけど。。。

まぁ普通の橋って言っちゃえばそれまでなんよね(笑)

たぶんここは乗り鉄よりも、橋の近くでカメラ構えてる撮り鉄のほうが楽しめる領域なんだよなきっと。

別に来たのを後悔したわけじゃないけど、そう思った。次は車両を撮りに車で来てみてもいいね。

あおまつ号

由良川橋梁を渡り右にカーブしていくと丹後神崎へ。

一行はここで降りて帰りの対抗列車を15分ほど待つ。この駅はすれ違いのできない棒線駅で、どう頑張っても乗り間違いが起こらない便利な駅だ。

しかも筆者と同じことを考えている方々がほかにもいて、おそらく10人近くは次に乗る列車を待っていたんじゃないだろうか。

ちなみに丹後神崎駅だけなのかはわからないが、こんなきっぷボックスも発見。

さてついにやってきたのは本日最後のお目当て、観光車両あおまつ号だ。

あおまつ号とはあの有名な鉄道車両デザイナー水戸岡鋭治氏がリニューアルを担当した車両である。

この車両は普通列車として予約不要・追加料金不要で乗ることができ、ちょうどこの丹後神崎14:54発豊岡行きの233Dに充当されている。

乗り込むと列車は超満員。やはり西舞鶴から天橋立までの区間は特に、由良川橋梁という名所もあり観光客でかなり混雑する。

ということで再び由良川を渡って宮津市へ戻っていく。

由良川から宮津までの区間は森林の中をカーブとトンネルで突っ切っていくスタイル。非常に風光明媚で見ごたえのある前面展望が楽しめる。

運転士目線でも楽しめる。

ということで見どころ満載の列車である。

もちろん水戸岡氏デザインの観光列車ということで、車内の意匠も特別感あるものとなっている。

車両中央部には丹鉄カフェもあり、西舞鶴~宮津間ではアテンダントの方が車内販売を行ってくれる。コーヒーやビールなどとともに車窓を楽しめるので、またいつか始発の西舞鶴で座席を確保して堪能してみたい。

天橋立を出てしまえばあとはちょっと車内の豪華なフツーの普通列車だ。

豊岡へは16:36に到着。朝早かったおかげで、まだ日が高いうちに余裕をもって全行程を終えられた。

まとめ

参考までに今回の旅をフリーパスを使わずに敢行した場合の費用が以下の通りだ。

京都丹後鉄道

  • 豊岡~天橋立: 1,200円
  • 天橋立~丹後神崎: 400円
  • 丹後神崎~豊岡: 1,500円

天橋立観光船 往復: 1,300円

路線バス 往復: 800円

笠松公園ロープウェイ・リフト 往復: 800円

合計: 6,000円

つまりフリーパスを使うことによって費用を約半分と少しまで圧縮できたことになる。朝も猛烈に早すぎず、夕方に余裕をもって帰宅した上でだ。

とてもお得な乗り放題割引きっぷだということが分かったので、ぜひおすすめしたいと思う。

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