ボリビア・サンタクルスでの永住権取得の流れ – 移民局編

ボリビア生活

まもなくボリビアでの就労ビザを取得してから3年が経とうとしているということで、友人のアドバイスを参考に先日永住権への切り替え手続きをしてきました。

ボリビアでは原則3年間定住していれば、この永住ビザを取得する権利を手にすることができます。
費用は恐らく他の国に比べて安いのですが、手続きに関しては少々難易度が高く辛抱が求められる場面が多々あります。

ということで、今回はそんなボリビアでの永住権取得に関する備忘録として、各手続きに関する詳細や気づいたポイントについてまとめていきたいと思います。

概要

筆者はヤパカニに住んでいるので、各書類の取得場所はサンタクルスとしました。
ちなみに最初の3年就労ビザはラパスでした。
現在は取得地がちぐはぐになっても特に問題はないようです。
ただし、サンタクルスよりもラパスの方が比較的手続きがスムーズであるという声はよく聞きます。

必要な書類一覧

2022年5月時点最新の永住ビザ取得に必要な要件は次の通りになります。
以下の順番に取得していくと、最短日数スムーズに取得できるものと思われます。

  • カルネのコピー(念のためあらかじめ3,4枚まとめて確保しておくと良いかも)
    要項3. Cédula de Identidad de Extranjero original y fotocopia simple.
  • Antecedentes de FELCC(警察署で取得)
    要項Certificado de Antecedentes Policiales emitido por la F.E.L.C.C.
    費用: 合計70Bs
  • REJAP(裁判所で取得)
    Certificado de Antecedentes Penales – REJAP
    費用: 50Bs
  • Antecedentes de FELCN(警察署で取得)
    Certificado de Antecedentes Policiales emitido por la F.E.L.C.N.
    費用: 合計120Bs
  • Notaria
    費用: 80Bs
  • Extracto bancario(直近3か月分の銀行残高証明書)
    費用: 50Bs
  • 写真(4 × 4 サイズ、白背景を2枚)
    費用: 10~15Bs
  • パスポートの自国の情報に関するページのコピー
    Pasaporte válido y vigente.
  • パスポートのビザが貼り付けてあるページのコピー
    Permanencia temporal de tres años vigente en territorio boliviano.
  • パスポートの原本
  • カルネの原本
  • 職業を証明する書類(次の見出しを参照)

ということで、コピーは3種類特定の施設で取得が必要な書類は5種類と、それに加えて写真と職業を証明する書類をまとめてミグラシオンへ提出という流れになります。

ちなみに、

  • 永住権申請に関する宣誓書
    項目1: Formulario de Declaración Jurada de solicitud de permanencia definitiva, obtenido de las oficinas o sitios Web de la Dirección General de Migración.

に関しては、窓口で問い合わせたところ現在必要ないとのことでした。
宣誓書は必要ありません。

就労永住権の職業に関して

就労永住権の取得には現在の職業が実際に営まれていることを証明する書類が必要になります。
日本人の場合だと、

  • 特定の事業者との雇用関係にあるパターン
  • 個人事業を経営するパターン

に分類されるのがほとんどかと思います。

特定の事業者との雇用関係にあるパターン

たとえばボリビア国内の会社や工場に勤めているいわゆるサラリーマンなので、その事業者が発行する雇用契約書を提示すれば大丈夫でしょう。

個人事業を経営するパターン

たとえば日本語学校を営んでいたり、あるいはボリビア国外の人や法人と取引している場合が当てはまります。
筆者もこのパターンに分類されます。

この場合にとるべき方法は以下の通りです。

  • NITをもっていればその証書や番号を提示する
  • NITが無い場合は取引先との契約書、それが無い場合は請求書受領書など取引を証明するものを提示する

最も手堅いのはNITの取得です。
細かい説明はできないので省きますが、ボリビアの事業者に公式に割り当てられる免許のようなものです。
ビザが必要になってからとれる類のものではなく拘束力も強いため現実的な手段ではないでしょう。

ほとんどの場合は取引先との契約書もしくは請求書受領書など取引を証明するものを提示することです。
筆者の場合は、クラウドソーシングサービスの納品書や取引先との請求書や受領書などを提示しています。
一度ダメ元で日本語の原本を印刷してそのまま提出したところ、申請が通ったことがあります。
が、後日電話がかかってきて追加の書類も求められました。
その際には契約書の原本とスペイン語に翻訳したものを一緒に提出しました。

全体の費用

手続き全体にかかる費用をざっと計算するとこんな感じです。

  • カルネのコピー(4枚とったと仮定): 2Bs
  • FELCC: 70Bs
  • REJAP: 50Bs
  • FELCN(警察署で取得): 120Bs
  • Notaria: 80Bs
  • 銀行残高証明書: 50Bs
  • 写真: 10Bs
  • パスポートのコピー(4枚とったと仮定): 2Bs
  • ミグラシオンでの申請費用(2,500UFV’s): 5,974Bs

合計金額: 6,358Bs

もちろんこれは最短日数でうまくいった場合の費用で、実際には何らかの不備でもう少し費用がかさむことは予期しておくべきでしょう。

FELCC及びFELCN

真っ先に取得に取り掛かるべき書類は、警察署で取得できる2つの書類FELCCFELCNです。
時間も体力も特に必要とするのはこれらです。
というのもこれらを取得するためには1日1回、少なくとも2回似た行程を経る必要があるからです。
もう一つ大きな要素は並び始める時刻で、自力で取得するなら遅くとも朝7時には到着して並ぶことをおすすめします。
可能であればもっと早くに到着して下記の銀行振り込みを済ませておくべきでしょう。

場所と準備

まずは場所です。
サンタクルス市街地ではかなり南の方に位置しています。

ミクロでのアクセスに関しては筆者は苦労しました。
少なくとも33のミクロが直接警察署へと結んでいます。
早朝にラマダのトゥルフィ乗り場に着いてミクロを探すのですが、「FELCC」と行先掲示しているものが稀にあるものの打率は低かったです。
実際、別のところに行きかけました。

到着してまずすべきことは銀行振り込みです。
振込先は以下で、BANCO UNIONが警察署の南隣にあるのでそこで振り込みましょう。
銀行の支店はその他どこでも大丈夫です。
ちなみに銀行に入ってしまうとスマホは原則使えないので注意。

警察関係書類取得のための振込

振込先: 1-4584674

振込金額詳細:

申請料金→60Bs
写真手数料→10Bs

申請書類1点につき以下の金額を必ず区別して振り込む。
つまりFELCCとFELCNを同時に申請する場合、60Bsの振込を2回分10Bsの振り込みを2回分
合計140Bs。

振り込みが完了したら、もれなくそれぞれコピーをとりましょう。

FELCCの申請

書類の確認です。

  • 振込証明書(60Bs + 10Bs)
  • 振込証明書それぞれのコピー
  • カルネのコピー

これらの書類が手元に揃ったら、列に並びます。
FELCCのための列の場所は警察署入り口の南側(BANCO UNIO側)です。
並び始める時間が遅くなればなるほどBANCO UNIONの方向に伸びていくので、心が折れないように気をつけましょう。
またメモリアル取得のための客寄せたちも近くにうろついているのですが、FELCCに関しては必要ないのでついていく必要はありません。

入口までたどり着くのに2,3時間かそれ以上かかる可能性があります。
冬の時期の場合は早朝寒くてなかなか気温が上がらない可能性があるので、天気予報のチェックを忘れずに。
朝食がまだとれていない場合や途中でコピーを取り忘れているのに気づいた場合は、通りのベンタで買うことができます。

入口に到着するまでに、警察官の方が整理券を順番に渡しに来ます
必要な書類と自分のカルネを提示する必要があるので、自分の番が来るまでに用意しておきましょう。

入口に辿り着き中に案内されたら、最初に写真撮影があります。
撮影の際は帽子やマスク、眼鏡を外し、カルネの番号を読み上げます。
ここで注意点は、外国人のための最初の”E-“を忘れないことです。
筆者のつまずいたポイントです。

外国人用のカルネ番号の先頭”E-“を忘れない

写真撮影が終了し部屋の中に入ったら、右手にある24番窓口に行きます。
ここで整理券、振込証明書とカルネを提示し、FELCCのための紙を受け取ります。

次に1番窓口に行き、自分の写真を受け取ります。
自分のカルネ番号が間違っていないかどうかをしっかり確認しましょう。

これらが終わったら、ベンチに座って自分の整理券番号が呼ばれるのを待ちます。
このスペースではスマホの操作はOKです。
声で呼ばれることはなくテレビの画面に窓口の番号が表示されるので、注意して見ておきましょう。

窓口に呼ばれてしまえば難しいことはほぼ聞かれませんが、自分の現住所職業については答えられるよう準備しておきましょう。

用紙に情報が印字されたら、3番窓口を指示されます。
そこでスタンプを押され右手親指にインクをつけて押印したら、書類取得終了です。
必ず印字がかすれかけていないか確認したら、入口もしくは奥の出口から出場して解放です。
ここまでスムーズにいけば9時か10時頃でしょう。

発行された印字がかすれたり読みづらくなっていないか確認すること

警察署の書類は1日1つしか取得できないので、解放されたら裁判所に向かいREJAPを取得しに行きましょう。
REJAP取得の詳細は下に続きます。

時間を有効活用してその足でREJAPの取得を

FELCN

書類の確認です。
FELCCとの違いはMemorialが必要であるという点です。

  • 振込証明書(60Bs + 10Bs)
  • 振込証明書それぞれのコピー
  • カルネのコピー
  • メモリアル(有効期限は3日間)

メモリアルは近辺の弁護士事務所で取得することができます。
相場は50Bsですが、客寄せについていくと余計に10Bsとられる可能性があるので注意しましょう。
発効に必要なのはカルネ現住所職業です。
大抵長くても15分程度で発行してくれるはずです。

メモリアルの取得に関して一つ注意するべき点として、書類としての有効期限が3日間しかないということです。
数日前にあらかじめ取得しておくということはせず、必ず直前に取得するようにしましょう。

メモリアルの取得はなるべくFELCN申請の直前に

書類が揃ったら、列に並びます。
FELCNのための列は警察署入口から北側(BANCO UNIONとは反対側)に伸びています。
比較的人は少ない印象で、FELCCよりも早く中に入れられるようです。
もしも7時台もしくは8時台に到着して列が消えているようであれば、入口のところで粘り強く待ってスタッフの人にFELCN取得の意志を伝えて中に入れてもらいましょう。

FELCNは早めに中に入れる可能性が高い

中に入ったらFELCCとほぼ同様に写真撮影をし、24番窓口に行き紙を、1番窓口に行き写真を受け取ります。

FELCN専用の窓口は12番窓口になります。
その近くにいってベンチで待っておきましょう。
画面に整理券番号など表示したり呼ばれたりすることはないので、並んでいる前後の人とあらかじめ喋っておくといいかもしれません。
自分の順番は自分で確保しましょう。

12番窓口でメモリアルを提出して書類を発行してもらったら、3番窓口に行きます。
スタンプと、右手親指にインクをつけて押印してもらったら取得完了です。

REJAP

REJAP、正式名称 Certificado de Antecedentes Penales は、裁判所で取得します。
この書類は取得がとても簡単なのでサクッとやってしまいましょう。

サンタクルスの裁判所は以下の通りです。

警察署からアクセスする場合、Los Posos市場行きのミクロを探して乗ると良いでしょう。
警察署前を北向きに出ていく便がたくさんあるので、選べるかと思います。
また近くのイペルマキシから時計回り方向に走っていくミクロにもLos Posos行きがあるので、そこでトイレを済ませてから乗り込むことができます。

裁判所に到着するといくらか行列や人混みができている可能性がありますが、今回通るべき入口は北東側(大きな交差点とは対角線側)になります。
まずはそちらに回り込みましょう。

入口を入ったら真正面に窓口があります。
そこでREJAPを取得したい旨を伝えると整理券を発行してくれるので、それをもって奥の窓口で番号を呼ばれるのを待ちましょう。
ディスプレイに表示されるので注意して見ておきます。

窓口に呼ばれたらカルネを提出し、適宜現住所職業を伝えます。
窓口にいる間は、防犯上帽子の着用は禁止されているようです。

50Bsを支払って書類を受け取ったら、任務完了です。
特に難しいことはありません。

Notaria

公文書を作成するためにNotariaに行きます。
どこでもいいですが、基本的には裁判所の近くに密集しているのでその周辺で探すといいでしょう。

必要書類は以下の通りです。

  • 永住ビザの必要書類のリスト(ミグラシオン公式サイトで参照可能)
  • FELCC
  • FELCN
  • JEJAP
  • カルネのコピー(Tamaño oficial を2枚)

カルネのコピーはTamaño oficial で印刷しましょう。
一般的な用紙サイズ(Carta)よりも若干縦に長い規格です。

永住ビザを所得する旨を伝えて、適宜現住所や職業を伝えます。
だいたい30分ほどで作成されます。
相場は80Bsか、もう少しするくらいでしょうか。

写真

写真の撮影も裁判所の近くでできるところが多いので、Notariaの取得の合間などにサクッと撮ってしまいましょう。

サイズは4 × 4で、背景色は白、必要な枚数は2枚です。
写真屋さんにもあらかじめ「ミグラシオン用で」と伝えておくと間違いないでしょう。
相場は10Bsか15Bsくらいでしょう。

Extracto bancario

ミグラシオンでの申請が近づいてきたら、銀行の残高証明書の取得をします。

自分の使っている銀行支店のPlataformaに行き、直近3か月分の残高証明書を申請します。
費用は50Bsです。
Banco Fassilであれば自分の口座から勝手に引き落とされるようです。

ミグラシオン手続き

ミグラシオンへの申請をする際は、事前に予約をしておくといいでしょう。
前日中であれば大抵翌日分の予約が可能ですが、23時台後半になるとエラーになり処理を完了できないことがあるので、思い立ったら早目に予約を済ませておくのがベターです。

サンタクルスのミグラシオンはロスポソス市場から4区画ほど南へ行ったところに立地します。
周囲の建物よりも高い茶色のビルがそびえたっていて、下には常に人混みがあると思われるのですぐに見つけられるでしょう。

中に入ると受付案内があります。
予約をしていない人の列ができているので、その場合は並んで予約してもらいます。
カルネを提出し、「永住ビザの手続きがしたい、書類はそろってる」ということが伝わればリストに入れてくれます。
予約が済んでいる場合は、行列を横目に直接上の階に上がって大丈夫です。

Piso3(日本の感覚では4階)が外国人向けのフロアです。
予約は済んでいるので、ベンチにかけて待ちましょう。
混み具合次第ですが、だいたい20分くらい待つのが目安かなと思います。

自分の番になったら、自動音声読み上げのうえディスプレイに自分の名前が表示されるので、指示された番号の窓口へ行き手続きを行います。

書類を一通り提出し、緊急時のための誰かの連絡先を聞かれるので、その時だけスマホで調べます。
ちなみに窓口周辺はスマホの使用は原則禁止されています。

手続きがうまくいったら、支払い方法を尋ねられます。
銀行で現金を振り込むか、クレジットカードでその場で支払うかを選ぶことができるので、決めます。
前者は約6,000Bsの現金を持ち歩くことが必要なため、リスクがあります。
クレジットカードがベターでしょう。

ちなみに銀行振り込みの際の最寄りのBANCO UNIONはこちら。

クレジットカード決済の場合は、渡された書類のコピーをとるように指示されます。
同じフロアにコピー機があるので、コピーを2枚とります。
1枚50センターボなので、1Bsを支払います。

支払いが完了したら、12番窓口に行き待ちます。
クレジット決済端末が設置されているのはこの窓口のみのようです。
決済を進める間にも一枚書類のコピーを指示されるので、50センターボを支払いもう一度コピーをとります。

決済が完了したら2番窓口に行き書類を渡し、写真を撮って説明を受けて、晴れて手続き完了です。

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