※こだわり豚キムチのレシピをすぐに見たい方は、「レシピ」の見出しまでスキップしてください。
ボリビアで生活していると、日本の食文化のレベルの高さにはよく驚かされます。
決してボリビアの食文化が絶対的に劣っているなどと主張したいわけではありません。
海外にあって日本では手に入らないものもたくさんあります。
ただ、日本にあって海外で手に入らないものはもっとたくさんあるというのが、僕の観察してきた一つの結論です。
食材だけでなく、食に関する考え方や調理器具と調理方法や技術、栄養学的な知識などもそうですね。
たとえば、「日本では何を食べるの?」なんて漠然とした答えを外国人から訊かれたとします。
今どき、「和食しか食べないよ」と答える人は、本当に偏って和食が好きな一部の人を除いてはあまりいないですよね。
むしろ、「お米は好きだけどパンも好きだし、スパゲッティに麻婆豆腐、ハンバーガーにパエリアもよく食べるね」という人は少なくないのではないでしょうか。
これ、ボリビアでは案外理解されにくい状況だったりします。
普段接する食べ物の種類が他の国と比較してそれほど多くないのに加えて、「国内の食べ物」と「国外の食べ物」が結構はっきり分かれていたりします。
ピザなど一部の例外を除いて、国外の食べ物に対して抱く特別感みたいなものは日本の比ではないなと感じますね。
いや、むしろ日本で食べられるものの選択肢が多すぎるともいえます。
日本で手に入る韓国食材の代表
さて、いつも通りボリビアトークが長くなってしまいました(笑)。
ここからは専ら日本の食材、日本のレシピについてです。
そんなわけで日本は世界中のありとあらゆる食文化が楽しめる、とてもレベルの高い国だと筆者は思っています。
日本の隣国である韓国食材も、もはや日本の食べ物といってもいいくらい根付いていますよね。
僕も先日キムチが恋しくなったため、ボリビアで初めて自家製キムチ作りをしました。よければこちらもご覧ください。
パパッと作れる最強ご飯のお供
得意料理といっては簡単すぎるのですが、筆者が得意としているキムチ料理のひとつが豚キムチです。
「豚のキムチ炒め」なんて丁寧にお呼びになる方も少なくないですが、面倒臭がりの僕は「豚キムチ」呼びで貫きます。
僕は日本にいる時、友人が集まる時にはよくこの豚キムチを振る舞っていました。
決して手が込んだものではありませんが、ありがたいことにとても好評で「美味しい!」と言っていただくことが多かったものです。
自分ではパパッと作っているつもりなのですが、不思議なことに「自分が作ってもここまで美味くはならない」とおっしゃる方も少なくありませんでした。
真に受けて嬉しがるのもアレだとは思うのですが(笑)、それでも意外とコツがいる料理なのかなと思われます。
なので今回は、僕なりの豚キムチのこだわりレシピについてご紹介していきたいと思います!
レシピの前に…
早速レシピといきたいところなのですが、豚キムチを作るにあたって食材の前に一つ大事なポイントです。
それが、調理器具です。
良い炒め物をするには、中華鍋もしくは鉄製炒め鍋を使うのが最良だと思っています。豚キムチも例に漏れません。
たぶん鉄の中華鍋で炒めることで、旨さが何倍にもなっているのではないかと思えるほど。
僕もボリビアに来る時に、限られた荷物のキャパの中で重たい中華鍋を携えてきました。
炒めに特化した調理器具がより少ないボリビアでの生活で、とても重宝しています。
それほど高いものを買う必要はないと思います。それでも、テフロン加工フライパンよりもかなり長く使うことができるでしょう。
僕のはホームセンターで1,000円から2,000円の間くらいで買った30cm程度のサイズのものを使用しています。
一人暮らしであれば27cmでも大丈夫ですが、2人以上の家庭であれば少なくとも30cm以上のものをお勧めします。
女性には少し重たいかもしれませんが、プロのように片手で頑張って振る必要はさほどありません。置いたままの調理でも大丈夫です。
もちろんアマゾンでも膨大な選択肢の中から選べます。以下、ご参考までに。
中華鍋って手入れが大変そう…
しかしながら、「テフロン加工のフライパンに比べて鉄鍋ってサビとかの手入れが大変そう」という方も少なくないかもしれません。
しかしながら、決してそんなことはありません。
手入れと言えば、調理後洗剤を使わずにこまめにたわしで洗って、火にかけて水分を飛ばすだけです。たったこれだけです。
調理中の油分を落とさず表面に残しておくのがポイントですね。
ただし使い始めだけ、しっかりと火で焼いてやる必要があるのでそこだけ注意です。中華鍋ではありませんがこちら参考にしてみてください。
レシピ
材料一覧
ではまずは材料です。約2人前を想定しています。
材料 | 数量 |
---|---|
豚バラ肉スライス | 約500g |
キムチ | 約300g |
サラダ油 or オリーブ油 | 適量 |
ごま油 | 適量 |
「え、これだけ?」という声が聞こえてきそうです。僕が作る時はいつもこれらの材料だけです。
キムチが入ることで野菜もしっかりととれていますしね。
まずはこの通りのレシピをお試しになって、それからにらや玉ねぎなどを加えてアレンジしてみることをお勧めします。
そして豚肉とキムチに関しては材料選びにポイントがあるので、以下ご参考ください。
豚バラ肉スライス
薄ければ薄いほどいいでしょう。厚みが増すほどガッツリ度が増すので、そこはお好みに応じて。
そして部位ですが、筋肉質なももやロース、どの部位が入っているか不明なこま切れよりも豚バラをお勧めします。
脂肪分が気になる方は前者のどれかでも選べますが、筆者は断然豚バラ派ですね。
国産かアメリカなどの外国産かは問いません。
一度イベリコ豚を使用したことがありますが、材料がそれに代わるだけでめちゃくちゃいい香りがしますよ!
キムチ
全体のできはキムチの相性の良し悪しでかなり左右されます。
筆者おすすめは、透明な立方体のトレーに入った300g入りキムチです。
具体的に商品を挙げるとすると、コストパフォーマンスの観点からTOPVALU(ベストプライス)の300gのキムチが旨味が利いてていいですね。
同じタイプでは吉野家キムチも良いと思います。1パック200gで少し価格帯は上ですが、旨味が強いです。
逆に避けた方がいいのは、和風キムチやそのほか汁の色が薄めのものです。味のパンチ、見た目ともに少し控え目になります。
手順
材料が揃ったら、いよいよ調理開始です。およそ20分から30分ほどもあれば全工程が終了するでしょう。
手順1: 豚バラ肉スライスをちょうどいいサイズにカット
スーパーなどで購入した豚バラ肉は、大抵30cmほどの長さかと思います。
それを食べやすいように半分、もしくは3等分の長さになるようカットします。
手順2: 中華鍋をしっかり加熱
中華鍋を強火でしっかり予熱します。
熱し過ぎてしまったら、気持ち冷ましましょう。油の酸化は体に良くありませんからね。
温まったら、お玉に3分の一から半分程度のサラダ油またはオリーブ油を投入します。
油を鍋の底全体をまんべんなく覆うように回しましょう。
手順3: 豚肉を投入、しっかり炒める
油が酸化しないうちに、豚肉を投入します。
力任せに肉をひっぺがえすと、こびりつきかけた肉がびりびりに千切れてしまうので、丁寧に。
焦げたら縮んで剥がれやすくなるので、生焼けの部分があるうちはじっくり丁寧に肉を扱うことを心がけましょう。
全体が白みを帯びてきても、もう少し辛抱して炒め続けます。
豚肉から水分がたくさん出てくるので、それが何割か蒸発して脂分が濃くなってくるのを待ちましょう。
手順4: キムチを投入
水分がだいぶ少なくなってきたら、キムチを投入します。汁ごと余すことなく投入しましょう。
水分が少し加わったので、引き続き強火で炒め続けます。
豚肉の表面隅々までキムチの成分がいきわたるように、また焦げ付かないようにしっかりと混ぜましょう。
多少の焦げ目がつくと、さらに旨味が増します。
手順5: 仕上げにごま油を投入
さていよいよ水分が蒸発してきたら、鍋底などがカピカピになり、部分的には焦げついているところも出てきていることでしょう。
そうなったら、ごま油を適量投入し、まんべんなく混ぜましょう。
全体的にツヤを帯び、キムチと混ざった良い香りが立ってくることでしょう。
そうなったら、火からおろして完成です。
書いているうちによだれが…
ぜひ、このレシピで試してみてください。
加熱することで引き出されたキムチの旨味と辛味が、豚バラの脂とごま油の香りと合わさってたまりません。
筆者もこれを書きながら食欲を禁じ得ませんでした。食後で良かった…(笑)。
もちろん100%僕好みのレシピとなっているので、皆さんも試しながら自分好みの豚キムチを極めてみてはいかがでしょうか!?
以上、豚キムチのすゝめでした!それではまた次の記事をお楽しみに!
コメント
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