ボリビアからチリに旅行してきました – 4: サンティアゴ~バルディビア

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旅行

ボリビア在住の筆者がチリへと旅行した記録。

ようやく今回の旅の目的地であるチリ南部の都市、バルディビアへと出発します。

チリの長距離バスの乗車の流れから旅の様子や車窓に至るまで細かくまとめていきます。

長距離バスの予約はネットから

今回利用したバス会社は Transantin(トランサンティン)。南北に細長い国土をもつチリをカバーする大手交通機関です。

発車日時の約1ヶ月前から便が確定するので、以下のサイトにて座席の予約ができます。

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外国人として予約するには、航空券と同様にパスポート番号などの情報が必要です。

サンティアゴ~バルディビアの区間は需要もそれなりにあるので昼行便、夜行便ともに設定されています。今回選択したのは午前7:45発午後5:45着の便で、所要時間はちょうど10時間でした。

またこの時の価格は往路26,000CLP(5,000円弱)、復路20,800CLP(約3,000円台半ば)でした。チケット価格は時期や曜日、時間帯によってかなり変動します。

空の便は曜日による

今回の旅、この区間で陸路を選択したのはいくつかの要素が関係します。

ひとつは単純に価格が割安であること。航空機とバスとでは価格に倍かそれ以上の価格の開きがあります。オプション次第ではかなりの差額が生まれます。

もうひとつはタイミング。空港の立地や需要により毎日運航していない区間はよくあり、バルディビア空港への便もそのひとつ。運行する曜日が限られているということは、その分価格も高めにキープされているということです。利便性と費用を天秤にかけると、たとえ10時間かかってもバスを選択するのはあながち悪いことではないでしょう。

サンティアゴ南ターミナル~バルディビアバスターミナル

Terminal Sur Santiago de Chile to Terminal de Buses Valdivia

さて出発当日の朝、午前7:45発車のバスに合わせて宿を出た私たちは、地下鉄でバスターミナルへと向かいます。

大きめのスーツケースをそれぞれ持っていたため、地下鉄の各駅では注意が必要でした。どの駅でもエレベーターが設置されており、なおかつ稼働しているとは限らないからです。エスカレーターも非常に稀で階段を昇り降りする必要があるため、重い荷物がある場合はあらかじめ考慮しておくべきでしょう。

昼食停車なし

注意すべき点として、チリの高速バスは日本と同様に定時運行重視。ボリビアのように到着時刻が大幅に遅れたりすることがない代わりに、途中で休憩や食事のために長時間停車をしたりすることがほぼありません。

そのため昼行便に乗る際には、あらかじめ買ったり自前で作るなどして車内で食事をとれるように準備しておくことが必要です。フォークやナイフ、箸なども必要に応じてお忘れなく。人によっては空腹やのどの渇きで大変なことになるでしょう。

筆者の場合は宿で用意しておいた特製ステーキ弁当を持っていきました。

また車内には一人分のトイレも用意してあるので、よほど心配な人でない限りは問題ないでしょう、

サンティアゴ南ターミナル

サンティアゴ南ターミナルがあるのは以下の通り。

地下鉄で行く場合の最寄り駅は、第1号線の Universidad de Santiago(ウニベルシダ・デ・サンティアゴ)駅です。ちなみに同じ路線にはUniversidad de Chile(ウニベルシダ・デ・チレ)駅も存在するので、混同しないよう注意が必要です。バスターミナルのある南側出口を探すと良いでしょう。

地下鉄駅に着いてからターミナルへの移動、また当日決まる発着のりばを探すためには時間がかかります。少なくとも30分程度前もって到着する心構えで計画しておくのがおすすめです。実際筆者は到着がぎりぎりになり、割と焦りました。

トランサンティンのバスはこんな外観です。購入時に分かることですが二階建てです。

それでは乗り込んでいきます。

チケットの予約が完了したらメールが何通か届きますが、その中にスマートフォンで提示するためのQRコード付きチケットが添付されています。それをバス乗務員に提示し、預け入れが必要な荷物があればトランクに収納してもらいます。

室内はボリビアのバスよりもだいぶ綺麗で整っている印象。

足元の空間はいつもの長距離バスといったところ。もちろん南米基準ですが。

全員の乗車が済んだらいよいよ出発です。今回の出発遅延は15分程度だったと思いますが、基本的には日本と同様に時間厳守もしくは15分前行動を心がけましょう。

チリ中部・サンティアゴ近郊

ターミナルを出ると早速、高速道路に入ります。都心部から下道で延々と時間をかけることがなく、ターミナルの立地がよく考えられていると感じました。

主要幹線道路でさえ速度抑制のための構造物がところどころに設置されているどこかの国とは違い、約100km/hを維持してスムーズに南下していきます。

サンティアゴは都心部から南側にとくに住宅地が広がっている都市ですが、40分もすればサンティアゴ都市圏からは脱出したことに気づきました。

サマータイムであることとバスの窓が外からの光をよく抑えていることが重なり、景色が結構暗く曇っているように感じられます。逆にいえばそれだけ落ち着いた車内空間ともいえ、昼行の長距離バスとしては疲労軽減に効果があるといえます。

高速道路の左側の車窓をずっと見ているわけですが、そこには電化された複線の鉄道があることが分かります。今回の旅で走っている鉄道車両を見ることはできませんでしたが、チリも鉄道が全国に張り巡らされた国であることが見てとれます。

観察していたところ、サンティアゴからだいたい2~3時間圏内の辺りは複線電化されているように認識しています。そのうちじっくり調べてみたいと思いました。

チリ南部・テムコへ

起伏の少ない地形、緑あふれる田園地帯のよく整備されたまっすぐな高速道路を延々と突き進みます。

チリはだいたい30分圏内ごとに中小都市が散在している印象で、各都市の周辺にはブドウ畑を始めさまざまな種類の畑が存在します。こういう場所でチリワインの原料となるブドウが栽培されているわけですね。

筆者の認識間違いでなければ、ここに見える人の背丈程度の木々ぜーんぶブドウの木。日本ではあまり見ることがないので新鮮です。

ガソリンスタンドや料金所の設備はボリビアよりも圧倒的に日本寄りの印象です。同じ南米って感じがしない。

かなりの距離走ってきたと思いますが、単線電化されている線路が確認できます。これは大都市ほど高密度でないもののそれなりに電車を走らせるだけの需要と採算性があることを表しています。チリの田舎もインフラ設備がしっかり整えられていることが分かります。

時刻は午後3時台。バルディビアはもうほぼ目前というところで、南部の主要都市Temuco(テムコ)バスターミナルにて午後4:15の発車までしばらく停車します。その間乗客は休憩したり外で足を伸ばすなどできます。せっかくなので降りてターミナルを散策します。

木造の田舎っぽい雰囲気ある小綺麗なターミナルです。自然豊かなチリ南部に迎え入れられた気分にさせてくれます。

夕方ということもありものすごい人が多いというわけではありませんが、チケットカウンターはいくらか営業しているところが見受けられました。

南側出口にはタクシー乗り場があり、向かい側では小さなコンプレート屋が営業していました。意外と食べ物屋はターミナル内に乏しい印象だったので、ある程度の需要はあると思います。

チリに着いてからまだ食べるタイミングがなかったので、せっかくなのでジンジャエールと合わせてみます。やっぱりチリに来たらコンプレート。

バルディビアへ

出発時刻が近づいたので乗り込みます。目的地のバルディビアまではあと約2時間の辛抱です。

カメラごしに違いが伝わるかは分かりませんが、サンティアゴ近郊に比べるとだいぶ田舎らしい風景になりました。

日も傾いてきました。

ちなみにこの時レンタカーを午後6:30に予約していましたが、地図アプリで確認しているとどうも予定の時刻には間に合わなそう。

ということで念のため事情を説明し翌朝の受け取りに変更してもらうことにしました。MITTAレンタカーを利用しましたが、融通の利く対応をしてもらえました。

いよいよバルディビア都市部へと入ってきました。

田舎の観光都市らしく、道路わきの植木や住宅の雰囲気に上品さが感じられます。

荷物の受け取りには手元のチケットが必要なので旅の間に紛失しないよう注意。

ということでバルディビアバスターミナルへと到着。建物内部も小綺麗でおしゃれです。

宿まではタクシーで

あいにく筆者のiPhoneではSIMカードのアクティベートがうまくいっていなかったため、Uberを使わずにターミナルのタクシーで宿へ向かうことにしました。

利用した宿はこちら。

詳細は次の記事で!

次回、いよいよバルディビア海側の旅

ようやくですが次の記事で今回の旅の主役、バルディビアでの活動についてまとめます。

乞うご期待。

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