ボリビアからチリに旅行してきました – 2:イキケ~サンティアゴ

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

交通

海のない国ボリビア在住の筆者が、同じく南米の太平洋に面する国チリへ旅行に行ってきました。

今回はその旅の記録の第2弾ということで、チリ北部のイキケ市の魅力とサンティアゴへの国内航空便での移動についてまとめていきます。

前回の続きになるので、ボリビアからチリに至るまでの道のりが気になる方もしくはまだご覧になっていない方は前回の記事もどうぞ。

イキケ

チリ北部に位置するイキケ市は、東をアタカマ砂漠、西は太平洋に挟まれた南北に細長い都市です。

タラパカ州の州都としての機能も担います。

砂漠の急斜面と広大な太平洋に挟まれた都市は、日本だと鳥取砂丘に神戸の街が挟まったようなイメージで新鮮な感覚。

今回の旅ではボリビアからチリ中南部へと進む経由地として立ち寄っただけなのでまったく網羅はできていませんが、この都市の様子についていくらかまとめたいと思います。

ボリビア便のバスターミナル

ボリビアから陸路で到着する日本人の方はかなり稀有な存在だと思われますが、一応説明するとボリビア便のバスはこのバスターミナルから発着します。

イキケ北端部の港すぐそばに位置しています。

このすぐ近くには観光スポットとして挙げられるエスメラルダ号のレプリカや国際貨物船が発着する埠頭があり、港湾都市として栄えるイキケの雰囲気が味わえます。

近くのエスメラルダ通りにはボリビア人街もあり、恐らくこのバスターミナルの立地の影響から多くの外国人がこの周辺に住んでいると思われます。

ボリビア特有の食文化もこの辺りではよく見られ、チリ価格ですが同じものが提供されていました。

ただし治安は基本的に悪い印象。さすがに命を脅かす危険は感じませんでしたが、付近を散策する際は十分に警戒していることを周囲に示しながら行動することをおすすめします。

ボリビア人街にも直接バスの発着がありボリビアとの発着便数が多いのもこちらなので、バスを探す際はターミナルよりもこちらに来た方が良いでしょう。

スーツケースの扱いにはしっかり気を配りましょう。

南北に長い地形

イキケは南北に長い都市です。

その上西側がすべて海に面しているのですが、同じ海でも海岸の様子が場所によって異なります。

北側は埠頭があるエリアで、海岸線は岩がちで届く波も荒々しい印象。

中央部は海水浴に適したビーチがあり、夏のレジャー客はだいたいそのエリアに集中するでしょう。

筆者たちは今回はイキケ中南部を散策することはできませんでしたが、また機会があればこの都市の別の季節・別の場所を見てみたいなと感じました。

イキケ、プチ観光まとめ

昼過ぎにバスターミナルに到着した筆者たちは、その近くでとっていた宿に向かいます。

今回の宿

こちらは2泊3日で、今回は100米ドルと少しで泊まりました。

ご覧のように北側に面した間取りと21階という高層マンション並みの高さで、イキケの北側の街と海岸を一望することができます。

内装はまさに一般的なワンルームマンションで、ほとんどの日本人にも抵抗のない清潔感が感じられました。

しっかりと清掃が行き届いており、この辺りはホストの丁寧な人柄が表れていた印象。

キッチンと調理器具はひと通り揃っており、間接照明や多機能スピーカー、大画面テレビも揃っており非常に居心地も良くおすすめの滞在場所でした。

オーシャンビュー

ボリビアではこのような高層マンションがさほどないのと、そもそも海がないので忘れていた感覚があります。

思い出しました。

やっぱり生活の中に海があるだけで、心の開放感が違います。内陸国に住んでいるとその辺りはかなり敏感になっているのを感じます。

妻はボリビア人なのですが、当初チリに来るまでは「私海にはそんなに興味ないの」と言っていました。

されど百聞は一見に如かず。

「あのでかいの何なん?」と巨大な貨物船を指さして尋ねます。

「船だよ。」と答えると、信じられないといった表情で衝撃を受け止めている模様。

人生で、海ならではのこれだけの巨大な構造物を実際に目にしたことはなかったのです。

そうそう、海がないとこういうのも見ることないんだよな、新しいものに触れるってこういうことだよな。

なんだか小学校の先生になった気分の筆者。

こういう場所で新しいものに興味をもってくれる機会ができて、イキケに来てここを予約して良かったなと本当に感じました。

エスメラルダ号レプリカ周辺を散策

前述の通り宿周辺にはエスメラルダ号レプリカがあるので、さっそく散策します。

このエスメラルダ号はチリ海軍の軍艦で、かつて太平洋戦争(南米の)の中イキケ沖で勇敢に沈没した英雄のような扱いなのだそう。

日本でいうところのまさに戦艦大和のような立ち位置ということで間違いないでしょう。

一昔前の軍艦ということでレトロな情緒ある雰囲気が漂います。

昼間に到着した時はこんなに晴れてました。

穏やかで住みやすそうな街

イキケの繁華街の方へ向けて歩を進めます。

土曜日夕方だったので街は非常に閑散として見えますが、街並み自体はとてもヨーロッパ風味を感じます(行ったことないけど)。

歩道の点字ブロックなど見ると少々年期も感じられますが、筆者としては普通に住んでみたいなと思える街でした。

大都会サンティアゴと同様に、「RIPLEY」や「Falabella」などおしゃれでキラッキラの商業施設もありますが、地元に根付いたこてこての市場もあります。

たくさんの貨物が到着するイキケの立地も手伝うのかは分かりませんが、ボリビアに比べれば電化製品をはじめいろいろなものが非常に安価に手に入れられそうな印象でした。

だいたい中国製なので日本人がわざわざ買いに来る意味はないと思いますが。

公園もいい雰囲気を出しています。

週末はいつもコンサートなど何かしらのイベントが催されているようで、夕方の時間帯はにぎやかさが絶えないようです。

腹が減りました。

公園の近くには飲食店街が立ち並んでおり、開放的なオープンテラス方式で夜風を浴びながら食事を楽しむことができます。

チリでは飲食店のかなりの割合がカード決済に対応しているのが本当に助かります。

現金をおろさなくても食事や買い物ができるのが便利すぎる。

とある中東料理店で、シャワルマとハンバーガーを注文。

味はまぁまぁでしたが、量、特にフライドポテトの量が結構多かった印象です。

しかし一人当たり約1万ペソ・チレーノス。日本円にしてだいたい1500円。

毎回外食を続けていくととんでもない額になることを予想させられる、チリ経済の洗礼でした。

チリはほんまに食費が高い。

食後の運動で太平洋沿岸を散策して宿に帰ります。

太平洋の波が何の妨げもなくイキケの海岸に打ち寄せるので、この辺りの波は高くて荒々しいです。

しかしやはりチリとボリビアの文化の違いは夜の海岸での時間の過ごし方でも感じられます。

イキケでは夜の時間帯、家族でバーベキューをしたりシンプルにビールを飲んだりと、海を見ながら時間を過ごしている様子が見られました。

日常生活に海があるだけで、こういう楽しみ方は無限に広がります。

海のないボリビアはこういう部分はどうしてもワンパターンになりがち、というのは否めません。

あくまで生活している者としての意見です。

夜の海、いい。

こういうところを夜の時間帯に普通に安全に出歩けるのも、いい。すごくいい。

今回は予算の都合上しませんでしたが、イキケはレンタカーを借りればもっと楽しみ方が増えると思います。次に来たときはここでも車借りたい。

イキケ~サンティアゴ

さて次の旅の目的地、サンティアゴに向けて出発です。

仮に陸路で行くとすればこんな感じ。

ですが今回は空の旅なので所要時間はほぼないに等しいです(バスに比べれば)。

南北に非常に長い地形を持つチリは、南北の交通費も陸路空路ともに非常に安いです。

今回はJetSMARTというチリのLCCを使いましたが、料金は往復一人当たりで173,682CLPS(ペソ・チレーノス)。日本円で約28,000円程度です。

距離相応か、それ以上のコスパを感じました。

早く着く分時間を買うことにもなるので、買い物としてはとても満足です。

403 Forbidden

イキケ市街地~イキケ空港

イキケ市には空港があります。まずは市街地を脱出して空港に向かいます。

この区間にはこれといった公共交通がなく、空港タクシーを予約して送迎してもらうことが必要です。

今回筆者たちは友人のつてでタクシーと直接連絡し予約することができました。

料金の相場としては、タクシー1台予約するのに20,000CLPS(約3,000円と少し)程度。

競争相手となるバスや鉄道がない分、寡占状態で若干割高に感じてしまいます。

まぁ背に腹は代えられませんので、必要な出費です。

しかしタクシーなので、どこからでも乗ることができて非常に便利です。

乗ってしまえば1時間もしないうちに空港に到着。

木の造形が特徴的なで、赤茶色の砂漠地帯に溶け込むような色合いの空港です。

到着したのが出発ロビーのある2階で、タクシー乗降口と空港の建物との間には到着ロビーのある1階の道路が通っています。

空港の構造はいかにも地方空港といえるシンプルさで、乗り込むまでの動線が非常に短く分かりやすいため疲れにくいです。

私たちも初めての利用でしたが、大変ストレスフリーな搭乗でした。

空港にはWi-Fiもあり、時間つぶしも問題なし。

アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港へ

妻は空の旅の経験はまだ少ないため、緊張の面持ち。

乗り込んだ機内はごく一般的な中型機で、通路を挟んで3列+3列のレイアウト。

ただし座席はややタイトでリクライニングも背面モニターもなく、本当に必要最小限の機材での運行。

まぁLCCのチリ国内線ですから、シンプルでよろしいです。

真ん中の席だったたため大して楽しむ景色もなく、わずか2時間のわりに時間が長く感じたものですが。

北部の主要都市らしくチリ陸軍基地も離陸前に見えます。

飛んでしまったら、目の前に広がるのは太平洋に面する海岸とアンデス山脈。

上空から眺めることで分かるチリ国土の様子もあります。

国土が細長くコンパクトなチリは、田舎もよく整備されているように見受けられました。

サンティアゴへ着くころにはだいぶ内陸側へ入り込みます。

こうして見てみると、案外アンデス山脈だけでなく全体的に山がちな地形であることが分かります。

次回、首都サンティアゴの様子とバルディビアへの道のり

次回はいよいよサンティアゴ、そしてさらに南を目指す旅程についてまとめます。

どうぞお楽しみに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました