【ボリビアの交通機関】トゥルフィの乗り方 -ヤパカニへのアクセス編-

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ボリビア生活

ボリビア国内の公共交通機関はほぼ自動車航空機に二分されます。
一方日本は新幹線鉄道の在来線の比率が大きいのと、海もあるためフェリーなどの海路も存在します。これら選択肢の多様性を比較すると対照的な国であるといえますね。

ボリビア国内の陸路に関しては、ほぼ100%が内燃機関(ガソリン、ディーゼル、天然ガス等のエンジン車)によって成り立っています。

そして都市と都市の間隔が数十km単位で離れているため、このような場面で使用されるクルマには本気の走りが求められるのですが、これがなかなか面白いのです。
走行性能と快適性に優れたスポーツカーなどではなく、収容人数が多く積載性に優れた長距離バスミニバンが都市間をノンストップで走り続けます。

後者のミニバン車を主に使用した乗り合いタクシーのことを「トゥルフィ」と呼びます。
ミニバンに6~8人が乗り合わせて高速道路をぶっ飛ばして2,3時間の旅をするなど、日本ではまず存在しない旅のスタイルで、ちょっとワクワクしませんか?
今回はどのような流れでそんな旅をするのか、実際にサンタクルスからヤパカニへの旅を例に解説していきたいと思います。

乗り場

サンタクルスから各都市への長距離バスに関してはTerminal de bus(もしくはNuevo terminal, バスターミナル)からの発着になるわけですが、トゥルフィ乗り場は実は一か所にまとまっていません

各方面ごとにトゥルフィ運営拠点がそれぞれ分散しています。
そしてヤパカニなどの場合は複数個所から出発することもあり、いくらかの選択肢があることも特徴です。
うっかり「じゃ、ヤパカニのトゥルフィ乗り場で待ち合わせよー!」なんて約束すると、恐らく半分の確率で会えません(笑)。
気をつけましょう。

Ramada Ex terminal乗り場

ヤパカニへのトゥルフィ乗り場の一つ目は、ラマダ(Ramada)エクステルミナル(Ex terminal)になります。
“Ex”というのは「以前の」という意味の前置詞で、つまりラマダは以前のバスターミナルだったというわけですね。
現在のバスターミナルに交通の拠点が移るまでは、このラマダが長距離バスの発着地だったようです。

とはいえトゥルフィに関しては今も交通の要衝として重要な場所で、ヤパカニのほかにもモンテーロ、クワトロカニャーダスなど各方面へのトゥルフィが発着しています。
ヤパカニから到着するトゥルフィも、基本的にはこのラマダに到着します

ラマダは交通の要衝であるだけあり、多くのミクロがこの近くを通るように設定されています。
行先の中に”RAMADA“とか”Ex.TERMINAL“などの文字を見かけたら、それに乗り込むと着くことができます。
一方、”Nv.TERMINAL“は新しいバスターミナル方面なのでラマダへは向かいません。
誤乗しないよう注意が必要です。

ちなみに現在ではトイレは有料で1.5ボリとなっています。
奥に設置されています。

Cristo Redentor乗り場

もう一つはクリスト・レデントール像(Cristo Redentor)近くです。
これはキリスト像のことで、サンタクルスを代表するモニュメントとして有名なスポットです。
こちらはサンタクルス市街地の北側に位置しているので、状況に応じて使い分けることができます。

注意点として、2022年5月時点でGoogleマップに掲載されている情報は少し古いようです。
実際には交差点から少し東側に位置します。

Googleマップに掲載されている地点と若干違うので、最初は注意が必要。

乗り合いタクシーとしての性質上、人数が早く集まれば集まるほど頻繁に早く発車していくことになるのですが、こちらはラマダに比べると利用客が少ないので、少々待ってでも近くから出発したいという場合に使うといいかもしれません。
裁判所やロス・ポソス市場などからのアクセスでは、こちらが有利でしょう。

トイレは無料で、奥に設置されています。
また給水器も配置されており、暑い日には冷水も無料で補給することが可能です。

乗車方法

ボリビアの陸路は、チケットの購入など特別気を遣うべきことはほぼありません。
予約なしにその場に行って、お金を払って、選択肢があれば座席を選んで、乗り込んでしまえばもう到着するのみです。

とはいえ、乗り場の人や運転手との最低限のスペイン語でのコミュニケーションは必要なので、以下はアドバイスとなります。

購入

まずは行先の確認で、”Yapacani?”などと聞いてくるはずです。
“Sí”などと肯定の答えをしたら、次に人数の確認をしてきます。
一人であれば”Para uno.”、2人であれば”Para dos.”などと答えます。

空席がまだいくらかある場合には座席を選びます。
3列あって、最後部なら”アトラスatrás”、2列目なら”メディオmedio”もしくは”セグンドsegundo”、最前列なら”フレンテfrente”と言われるでしょう。
右であれば”デレーチョderecho”、左であれば”イスキエルドizquierdo”です。
希望があれば自分で伝えて、出発が近づいたら乗り込みます。

ヤパカニまでの運賃は一人28Bsです(2022年5月現在)。
基本的には前払いで、集金している人もしくは運転手に支払います。

道中

乗り込んでしまえばあとは到着するまで待つだけなのですが、一つだけ注意点があります。

トゥルフィはヤパカニに到着するまでに高い確率で一度燃料を補給します
その際、補給が完了するまで全員一度降りる必要があるので、その際にはスムーズに下車しましょう。
下車が必要な理由は続く部分に記載しています。

ついでにトイレを済ますのもいいですが、貴重品の扱いには十分注意しましょう。
左右の人や運転手と仲良くなっておくといいかもしれません。

降り方

前払いなので、降りる際にはそのまま、もしくは必要に応じて荷物を受け取ってしまえば即時解放です。
ヤパカニの終点まで乗る場合は最後まで特別する必要のあるアクションはありません。
着いたら運転手にお礼を言って降りるだけです。
ヤパカニ便の終点はこちら。

プラサ・プリンシパル・デ・ヤパカニ(町の中心となる公園)は終点の2区画手前で降りる必要があります。
終点からは歩いてすぐに引き返せる程度の距離ですが、荷物が多い時には「プラサ!」”Plaza”などと叫んだら止めてくれるはずです。

途中下車をしたい場合は、降りたい場所を指示して車を止めてもらえばOKです。
今すぐその地点で降りたい場合には、例えば

  • ボヤ バハル アキ ポルファボール。”Voy a bajar aquí por favor.
  • メ ケド ポルファボール。”Me quedo por favor.

次の交差点の角で降りたい場合は、

  • ア ラ エスキーナ ポルファボール。”A la esquina por favor.

などと言えば伝わるでしょう。
「ポルファボール」は「お願いします」みたいな言葉なので、省略しても伝わります。

ちなみにサンフアン(San Juan)日本人居住区に行くには、途中のSanta fe(サンタフェ)で途中下車してサンフアン行きの便を探して途中乗車するか、ヤパカニまで乗り通してからサンフアン行きに乗り継ぐパターンがあります。
基本的にヤパカニ発の便が満員になり次第出発していくので、後者の方が難易度は低いです。
サンフアン行きの便は近くのこの地点から出ています。

トゥルフィの燃料

トゥルフィが燃料補給する際に全員が一旦外に出る必要があるのには、その特殊な燃料が大きく関係しています。

使われているクルマはほぼ日本車であるものの、改造を施され天然ガスで走るようになっているのです。
そのような改造が施された車両は黄色いタンクを搭載しているので、簡単に見分けることができます。

大きなタンクを搭載しているので一発で丸わかり。

どうもこの後ろにむき出しになった燃料タンクにボンネットからガスを補給する際、引火爆発の危険性がいくらかあるのではないかと思われます。
安全を第一にした対策として、全員が一度下車するのでしょう。

ヒューエルリッドからではなく、ボンネットからの補給。

過去に実際何か天然ガス車の事故が発生した経緯があるのでしょうか?ご存じの方がおられたらコメントで教えて頂けますと助かります。

区間乗車も可能

ヤパカニ便は途中Porta chuelo(ポルタ・チュエロ)、Buena vista(ブエナビスタ)、San Carlos(サン・カルロス)、Santa fe(サンタ・フェ)といった小規模な町々を経由します。
ヤパカニも小規模ですが。

ブエナビスタ

ブエナビスタは現在では主要幹線道路からは外れているのですが、ほぼすべての便が到着します。
到着地点はプラサの目の前のこちら。

ちなみに外国人の多いブエナビスタでは、ほとんどの乗客がごっそり下車していくこともあります。
その代わりヤパカニまでの区間乗車客も少なからずあります。

実際のところブエナビスタ発のヤパカニ方面行の便というのは発車していません。
なので実質この途中乗車便がブエナビスタからヤパカニまでの主な交通手段です。
乗る時にはこうしてサンタクルス方面から到着したトルフィの空席を見つけて運転手に直接交渉します。
運転手も空席を効率よく埋めて儲けたいので、Win-Winの取引です。
運賃の相場は6Bsです。

サンカルロス

ヤパカニ便は幹線道路から入ってサンカルロス市街地を経由します。
地図に示すこちらの交差点を境に軌道修正しヤパカニに向かうので、下車もしくは乗車の際にはこの地点にいると間違いないでしょう。

サンタフェ

サンタフェは主要幹線のバイパス道路が存在しないため、中心地をそのまま通過します。
地図に示すこちらの地点に荷物などを扱う事務所があるので、大抵は一度反対車線をまたいでこちらに停車します。

またサンタフェからはヤパカニまでの別の便が頻繁に出ているものの、待ち時間がもどかしい場合には幹線道路で待っていると空席がある場合載せてくれるでしょう。
運賃は3Bsです。

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