今年6月の「活動休止」発表以降も何かと話題の絶えない世界的人気グループ「BTS(防弾少年団)」。休止前最後のアルバム「PROOF」に収録されている「Yet To Come」は、彼らの音楽への熱い想いが込められた名曲です。
さて「Yet To Come」のMVを改めて見ていると、青い空に輝く白い砂の映える砂漠に心を奪われてた人も多いのではないでしょうか。同楽曲MVのロケ地となったのは「モハーヴェ砂漠」が有力であるとされていますが、日本ではそれほど知名度は高くないようです。
4州にまたがる広大な砂漠
モハーヴェ砂漠はアメリカ合衆国南西部にある4州にまたがる広大な砂漠です。その4つの州とはカリフォルニア州、ユタ州、ネバダ州、アリゾナ州。それぞれロサンゼルス、ソルトレイクシティ、ラスベガス、フェニックスといった世界的に有名な大都市を抱える州です。
ラスベガスをすっぽり取り囲む
ラスベガスはモハーヴェ砂漠内に位置するとされています。同都市が砂漠の中にそびえるオアシスであることは有名ですが、実はその砂漠こそがモハーヴェ砂漠であるということはあまり知られていないわけですね。
モハーヴェ砂漠内には「死の谷」とも訳されるデスヴァレーがあり、アウトドア系観光地が大変豊富な場所です。どれだけ道路を進んでも木が生えていない乾ききった広大な世界は、日本人にとって海を渡らない限りまず体験することのない光景でしょう。
降水量の少なさは日本人の想像を超える
筆者は実際に過去にこの地域を訪れましたが、印象に残っていることの1つは雨の少なさ。天気予報を見てみると何日先へ進めどずっと晴れマークが続きます。湿気と雨の多い日本とはまさに対照的な気候で、実際にうつ病やアレルギーに悩まされる人が訪れると改善されるケースがあるようです。
「モハーヴェ」とは
モハーヴェ砂漠は現地の表記で”Mojave Desert”と書きます。英語読みに慣れている日本人にとっては「モジャーベ」と読んでしまいそうですが、アメリカ南西部で一定の割合で話されているスペイン語ではこのように読みます。スペイン語で”j”はハ行の発音になるためです。
人も動物も寄せ付けない大自然
アメリカの西側、ロッキー山脈よりも少し東側の地域と聞けば、モハーヴェ砂漠の荒涼とした光景を思い浮かべる人も少ないかもしれません。
ケルソ砂丘
モハーヴェ砂漠の中でも特に砂が多く、MV撮影の舞台になった可能性が高い場所がケルソ砂丘(Kelso Dunes)。
ごつごつした岩がちな地形ではなく、まさに「Yet To Come」MVのような滑らかな砂地が太陽の光を反射します。ちなみに夕日を見るために訪れる時は、夏でも夜は冷え込みがちなのでいつも上着をお忘れなく。
澄み切った青い空と白い砂が天地を分けるコントラストが美しすぎます。
周辺には見どころもいっぱい
BTSのMVを見て「行ってみたい」と少しでも思った方には、ぜひ実際に訪れてみることをお勧めします。何事も経験するための時間は限られているので、思い立ったが吉日です。コロナ禍のような不測の事態がいつ起こるかもわかりませんしね。
ラスベガス周辺は観光名所にも事欠かず交通の便も申し分ないため、世界的に見てもかなりおすすめの旅行先です。
コメント