ヤパカニ~コチャバンバ
以前は町の中心部をラパス、コチャバンバ方面とを結ぶ路線が行きかう長距離バス街道としても栄え、今でもその重要性は人口と共に増していっています。
ヤパカニ発コチャバンバ行きのバスはヤパカニバスターミナルから発車します。
料金は買うタイミングによってランダムに変動するのがボリビアあるあるですが、おおむね50~60Bsの範囲内で購入することができます。
出発時刻は朝8時もしくは夜8時で、今回は夜8時の便に乗車。
購入したチケットとともに荷物を預け、出発準備完了です。
一階建てのやや古いタイプのバス。
小学校の遠足でよく乗ったバスを思い出します。
バス車内の快適性ですが、清潔感など細かい部分に差はあるものの日本の格安長距離バスとはさほど変わらないのではという印象。
それでもそれなりに速度を出せる道路で8時間程度の距離をたかだか1000円ちょっとで移動できてしまうのですから、ボリビアの交通費のお得感は健在です。
お値段相応の4列シート。
シートピッチに関しては広すぎず狭すぎず、過不足なしの乗車品質といったところでしょう。
ボリビアの長距離バスでは一般的な跳ね上げ式のフットレストも完備で、足元空間も最低限の快適性を確保しています。
安全性に関しては分かりませんが、バスの運行に関しては世界的にそれほど差はないでしょう。
20分程度の遅れで定刻発車。
ヤパカニ出発時点ではやはり蒸し暑いです。
走行中の揺れですが、ボリビアの道路事情で致し方ない部分も大きいと思います。
夜行バスの単調さもあり、しっかり睡眠をとれる人とそうでない人で翌朝の体調が大きく異なることでしょう。
なんやらかんやら8時間。
バスは未明のコチャバンバ市街へと進入していきます。
ヤパカニ周辺に住んでいるとやはりこの程度のコンクリート構造物でも「都会や!」と驚いてしまいます。
コチャバンバ市はボリビア第三の発展した都市として位置づけられています。
標高2,000メートル半ばとそれなりに高地に位置していますが、寒すぎずも暑すぎない絶妙な気候、バラエティに富む食文化が多くの人を魅了する都市です。
筆者はまだ個人的にあまり知らないのですが、湖もあり未明の暗がりながら日中の美しい景観が想像できました。
コチャバンババスターミナルへと到着。
この時点で早朝4時半過ぎ。
ほぼ8時間の道のりでした。
コチャバンババスターミナルで小休止
コチャバンバのバスターミナルは言うまでもなくコチャバンバ市を行き交う陸上交通の要衝です。
一応同市には空港も存在しますが、まだまだシェアはニッチな存在。
世界的に見て低所得者層の占める割合が多いボリビアでは、移動の際には文字通りほとんどの人が利用する場所といえるでしょう。
ヤパカニなど中小規模の都市とダイレクトに連絡できるのも陸上交通の揺るぎない強みです。
チリ行きのチケットを購入
着いて早々、次のバスのチケットを探します。
ターミナルの正門を入ってすぐ右手に国際線バスチケットカウンターのセクションがあります。
早朝からお客を呼び込む兄さんがいて、イキケ行きを探している客はいないかと声をかけています。
値段は150Bs。およそ3,000円です。
考えてみてください、単純計算で12時間程度の道のりの国際線バスが、およそ3,000円。
旅費の感覚がバグります。
早速購入。朝9時過ぎの出発まで4時間ほど待ちます。
購入したチケットのバス会社は「BUS FER」。
バスの印象については後述していきます。
ターミナル前は飲食店が繁盛
早朝に到着したということで、空腹を和らげに行きたいところ。
バスターミナルの前は早朝からでも多くのミニブス(ハイエース級の乗り合いバス)やタクシーが行きかっており、朝食を提供する屋台もそれなりに営業しています。
ということで筆者たちもひとまず朝食。
たしか「パステル」だったと思いますが揚げパンのようなものと、アピというトウモロコシ由来の紫色のホットドリンクを注文。
コチャバンバはヤパカニの気候と大きく異なり、早朝は日本の冬のようにとても寒い。
その中でこの揚げたてサクサクチーズ入りのパンと温かいアピが身体に染みわたっていくかのよう。
特にアピに関しては、本当に体温を上げてくれる効果があるのではないかと筆者は思っています。
調べてはいませんが、ボリビアの冬には欠かせない飲み物のひとつといっても過言ではありません。
ターミナル内にはWi-Fiも完備
ターミナル内に戻りバスの出発を待ちます。
ターミナル内には旅行者向けにしっかり無料Wi-Fiが開放されています。
これがあるのとないのとでは安心感がだいぶ違うと思います。
正門付近のベンチがあるあたりで強い電波をキャッチすることができます。
筆者もこのWi-Fiのおかげでメッセージのやり取りや暇つぶしをしながら、データを節約することができました。
またトイレの利用料金は1Bsです。
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