筆者はボリビアの田舎町で散髪屋を目指している。良い散髪屋になるにはどのようなことが求められるのか、学びと練習の日々で得られたことを備忘録としてここにアウトプットしていきたいと思う。
辛抱強さが求められる
人の頭髪を扱うという仕事の特性上、この仕事に辛抱強さは不可欠である。
人と接するということ
散髪屋の仕事で何が一番難しいかと言えば、常に人と接することだ。仕事の結果として残るのは常に人の身体の一部つまり誰かの頭髪ということになる。なので散髪屋が仕事をする時はいつでも、誰かの身体に関して責任を負っているということを忘れてはいけない。
この事実を前提としているために、仕事をする時にはより一層神経を使うことが求められる。
例えば初めて接する人の髪を切るとする。まず最初にしなければいけないのは、相手がどんな髪型を求めているのか尋ねることだ。散髪屋は常にお客の意見に忠実でなければならず、それに対して否定する権利はない。常にお客さんファーストである。
慎重かつスピーディに
辛抱強さが特に求められるのは、お客が髪型についてよく知らない場合である。その場合には、慎重に長さを見極めながら作業を開始する。なるべく長いバリカンのアタッチメントから始め、尋ねながら進めていく必要がある。
それでも、作業に遅れが出ないようそれぞれの作業はできるだけ手早く行うに越したことはない。作業時間が20分を超えるとお客は退屈になってしまう。そうならないよう手さばきは素早く、しかし質問や対応は親切丁寧に進めていくのが望ましい。
散髪屋は良いモデルでなければいけない
良い散髪屋は、身だしなみをよく整えている。なぜなら自分自身が良いモデルとして堂々としていれば、お客は説得力を感じてその散髪屋を信頼することができるからだ。誰も自分の容姿すら整えられない人に散髪を頼みたいとは思わない。
散髪屋にとって最も大切な部分はもちろん頭髪である。お客の前に立つときには、まず頭髪がよくセットされているか確認することを怠らない。
あらゆる部分で気を配る
身だしなみには頭髪以外にもあらゆる部分が含まれる。社会人としてはいわば当たり前のことだが、以下のような点。
- 顔をよく洗う
- 歯をよく磨く
- 消臭剤を使う(作業中に汗のにおいなどが気にならないため)
衛生面に気を配る
散髪屋は刃物を使う仕事。また人の身体を扱う職業であるだけに、いつでも最低限の衛生管理に気を配っている必要がある。使う道具を日頃からよく手入れし、消毒しておかなければいけない。
Santa fe にて散髪屋を営む日本人
2023年3月から、ボリビア・サンタクルス県サンタフェにて散髪屋を営んでいます。近くにお住いであればぜひお越しください。
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