こんにちは!こんばんは!おはようございます!
日本と海外を自由に行き来することがはばかられるようになってもう一年が経ちますね。
旅行好きの方の中には、だいぶフラストレーションが溜まっているという方は少なくないのではないでしょうか。
僕も昨年はボリビアからの帰国は早々に断念し、今年も「年内に変えれればまあいいかな」程度の望み。
南米と日本を行き来するにはアメリカ以上の交通費がかかる上、行程が長い分感染リスクも高まりますからね。
いざ帰るとなるといろいろと気を遣うことが多すぎます。
ちなみに2021年2月中旬現在、東京ラパス間のチケット相場はそこまで高いわけではなく、だいたい12~13万円程度の模様です。
ボリビア旅行の必要事項
さて前置きはこの程度にしまして、今回はウユニ塩湖やすり鉢状の首都ラパスで有名なボリビア旅行に関心のある方に向けた内容です。
ボリビアという未知の領域に来ることを決めた時は、僕も正直かなり怖い部分がありました。
学んではいたけどスペイン語がちゃんと通じるのかとか、日本とは大きく異なる住環境でやっていけるのかなど心配事はいくらでも湧き上がってきたものです。
数ある心配事のひとつには、滞在に関わる手続きが挙げられるかもしれません。
基本的には、ボリビアに行って観光して帰ってくること自体はまったく難しくありません。
犯罪歴のないごくごく一般的な日本人なら誰でもできることです。
僕の実体験を通して、
- ボリビアに入国するのはどんな流れなのか?
- どんな手続きが必要なのか?
- どんな種類のビザを取得すればいいのか?
- 何日間滞在できる
のか?
などの疑問にお答えする内容にしていますので、気になる方はどうぞご覧ください。
日本を出国する時の注意点
日本を出国する際には、経由国がアメリカであれば特にいくつかの情報を提示するよう求められることがあるので注意しておきましょう。
僕の場合はボリビアでの滞在先住所でした。
滞在先住所を尋ねられる可能性あり
僕が初めてボリビアに渡航した時は、関西国際空港発のユナイテッド航空便を使いました。
窓口で尋ねられたのはアメリカとボリビアでの滞在先住所。
いや、聞いてない…。
アメリカはLAXで7時間程度で乗り換えるだけだし、ボリビアの友人の厳密な住所も知らないままでした。
日本時間の夕方はボリビアの真夜中にあたるので、メッセージを送っても返ってこないしそもそも気まずい…。
とあれこれ試していたら、結局それらは参考程度に尋ねられただけでした。
アメリカに関してはそもそも滞在しないし。
スタッフの方の勘違いも多少あったのかもしれませんが、知らなければ知らないで問題なく出国手続きを進められたのでした。
観光へと向かう方は、滞在先の住所はなるべく前もって確認しておきましょう。
ボリビア入国の流れ
長時間のフライトを楽しむなり暇を持て余すなり苦しむなりした後は、いよいよボリビア入国手続きです。
とはいっても特に込み入った手続きは必要なく、いたって簡単です。
観光ビザ
ボリビアに観光目的で入国する場合、査証(ビザ)を取得する必要はなく、入国時に30日の滞在許可が得られます。
– 在ボリビア日本国大使館(Embajada del Japón en Bolivia)
厳密にいえば観光ビザの取得にかかる手続きが必要なく、入国審査通過時に自動的に観光ビザを発行されるということ。
また発行されるといっても書類を渡されるわけではなく、実質日付入りのハンコをバシッと押されるにすぎません。
ちなみにボリビアで日付の表記は、 「日, 月(スペイン語の月の略称), 西暦年」 の順で表記されます。
入国審査にあたっては多少のスペイン語は予習して知っておくべきだと思います。
スペイン語の響きは英語とまったく違うため聞き取れないこと、また入国審査官も英語を知らない可能性があるからです。
知っていたとしても、日本人以上にヘタクソなローマ字読み発音で返してくる可能性大です。
ちなみに、僕は過去にスペイン語学習のポイントについてまとめた記事を出しています。よろしければこちらもどうぞ。
まあ、よほど怪しい行動さえとらなければ別室に連れていかれるなんてことはなく普通に通過できると思いますが。
税関申告書
また到着ロビーを出る際には、漏れなく税関申告書に必要事項を記入して提出することをお忘れなく。
どんなことが問われているかというと、大まかにいえばこれらのこと。
- 入国者本人に関する基本的な情報(氏名・出身国・年齢など)
- 入国の目的と大まかな計画
- 手荷物の中身の相当金額、また別に輸送している荷物の有無とその相当金額
日本語に対応する用紙は準備されていないので、スペイン語の辞書を使うなどして慎重に調べながら記入しましょう。
手荷物の中身
ある意味各種手続き以上に気を付けておかないといけないのが、手荷物の中身。
ボリビアは基本的に役人さんが緩い国です。
気分次第で荷物の中身を没収されてしまうことがあるので注意です。
僕は幸い何かを没収されたことはないのですが、友人たちから聞くところによれば以下のような傾向があるとのこと。
純粋に観光目的で入国するにあたってはそこまでたくさん機器類や食品を持ってくることはないかと思いますが、
- 機器類(スマートフォンやPC周辺機器など)が新品のパッケージに入っていると、販売目的を疑われ没収される。複数あると尚更その可能性が高まる
- 干物などの乾燥食品をジップロックなどに小分けにしていると、怪しい植物と疑われ没収される。
- その他金目のもの、高く売れそうなものがあったら、気分次第で何かしらの口実をつけて没収される。
なんだか日本では考えられない、終わってる状況なのですが(笑)、できる対策は以下のような感じです。
- 機器類は新品のパッケージはできるだけ避け、分散して収納しておく。一箇所にまとめすぎない。
- 食品は食品と分かりやすい状態にしておくに限る。こちらはなるべく既成の新品のままの方が良い。
- 高級なものはできるだけ高級に見えないよう工夫をする。
決して違法な物品を輸送してるわけではないのに、あたかも何か密輸しているかのよう(笑)。
しかしながらそれはしっかりとした法治国家である日本にいるからこそ言える綺麗ごとにすぎません。
ボリビアで自分と持ち物を守るには、ボリビアで通用するやり方でするしかないのです。
入国後の注意点
さて、大抵の場合ウユニ塩湖への観光が主だと思いますが、その場合は30日間のうちに帰国することと思います。
観光ビザは30日間有効なので、特に何も気にする必要はありません。しっかり楽しみましょう。
観光ビザの延長手続きの概要
ただし30日間以上ボリビア国内に滞在する計画がある場合は注意が必要で、有効期限を延ばす必要があります。
その後、ボリビア国内の移民局で滞在期間延長の手続を行えば、1年間(1月1日~12月31日の間)に最大90日滞在することができます。延長手続は1年間に2回行うことができ(各30日の延長)、費用は無料です。仮に、一度ペルーやチリ等の外国に出国し、ボリビアに再入国したとしても1年間で累計90日以上の滞在はできません。不法滞在した場合、1日当たり12UFV’s(約26ボリビアーノス)の罰金が科されます。
ちなみに、入国審査で直接お願いすれば90日間までその場で有効化してくれるという話も聞いたことがあります。
ただ、僕の友人から聞いた話では珍しいケースらしく、基本的には最初は30日間で、おいおい手続きをするのがほとんどだと考えて間違いはありません。
申請があまりにも早すぎると怪しまれるケースもあるのでご注意を。
観光ビザ延長手続きの詳細(ラパス)
僕はラパスで観光ビザの延長手続きをしたことがあるので、ご紹介します。
手続きの時間帯ですが、8:30~12:00、14:00~15:30の間を目がけていくのがベターです。
昼の時間は、どんなにせがんだとしても昼食休憩のため担当者が対応してくれませんのでご注意を。
ちなみに警備の方もおられますが、彼(彼女)は何もしてくれません。
そこはボリビア文化なので悪しからず。
まずは移民局へ
まずは場所ですが、Dirección General de Migración(移民局)。
誰かに尋ねる時は「移民」を意味するMigraciónだけでも通じます。
“¿Dónde está Migración?(ドンデ エスター ミグラシオン?)“と尋ねましょう。
場所はこちら。
ミニブスなら“PRADO”または”CAMACHO”行きに乗りましょう。
Mi teleférico(テレフェリコ)なら“Celeste(水色)”の一番上の駅、PRADO駅を目指しましょう。
手続きの流れ
移民局に着いたら、右手奥の方に直接入っていきましょう。
小部屋にカウンターがあり、担当者がいます。
パスポートを指し示しながら、滞在期間延長希望の旨を伝えます。
具体的には、 “Me gustaría prolongar la visa de turista, por favor.“(メ グスタリーア プロロンガール ラ ビサ デ トゥリスタ, ポル ファボール) などと言えば理解してくれるでしょう。
通じたら、さらに奥の方へと案内してくれます。
別の担当者に引継ぎ、同じく延長希望の旨を伝えれば、30または60日間延長許可のハンコ、若しくはサインをくれるはずです。
手続きが済んだら、あとは意気揚々と帰るのみです。
出国手続き
ボリビアを出国する際も、コロナ関連さえ除けば何ら難しい手続きはありません。
ただし、コカの葉やその他の農産物、規制の対象になる物品が手荷物に混ざっていないことをご確認ください。
このあたりはまた別の記事にてまとめたいと思います。
まとめ
まとめます。ボリビアを訪れるにあたって留意することは以下の点です。
- 滞在先住所は確認して答えられるようにしておく。
- スペイン語は使えるに超したことはない
- ボリビア入国にはビザ取得の特別な手続きは必要ない。
- 税関申告書をしっかり記入する。
- 荷物は怪しまれないよう対策しながらしっかりと整理する。
- 観光ビザは最初は有効期限30日間。必要に応じて期限が近付いたら移民局に行って延長手続きをする。
いかがでしょうか?
だいぶボリビア観光へのハードルが下がったのではないでしょうか?
いくら未知の領域であるとはいえ、整然と振る舞っている限りはトラブルに巻き込まれる可能性はそこまで高くないでしょう。
もし気になる点があれば、お問い合わせフォームからご連絡ください。
ちなみに、僕のエピソードがかすむほどの波乱万丈なボリビア滞在を経験した友人もブログをやっています。
どうぞこちらからのぞいてみてください。
それではまた次の記事で!アスタルエーゴー!
コメント
私が延長手続きした時は,移民局で延長申請をするときに「Dos sスタンプ por favor!」と言ったら「OK,OK」といってスタンプ2個押してくれました。(スタンプ1個で30日延長)
その時の担当官とその人の気分によるらしいですね。