こんにちは!こんばんは!おはようございます!
高温多湿なボリビア・ヤパカニで食料の日持ちのしなさに苦しむカズキです。
なんだろう、日本ではちゃんと日持ちしそうなものでもちょっと気を抜くとすぐに腐ったりカビが生える。
まぁ、もともと茄子やジャガイモの中に虫がいる確率も結構多いんですけども。日本のスーパーなら恐ろしいクレームになりそう。
そこらのハエやアリなんかも生命力が強いのか、作り置きの品はまったく油断ができません。
ボリビアグルメを楽しむために
さて、先月はボリビアでの衛生観念についてお伝えするシリーズ第一弾として、お肉屋さんの様子をご紹介しました。
今回はその第二弾として、外食や食べ歩きに関してご紹介していきたいと思います。
そもそもボリビアは外食や食べ歩きはしやすい環境なのか?
また、どんなことに気を付けておかないといけないのか?
などなど、実体験からお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願い致します。
ちなみに食文化に関しては別の記事でお伝えしていきますね。
食品に関する衛生リスク対策の違い
さて、まずは日本とボリビアでの食品に関する考え方についてさらっと説明と比較。
日本では…
日本の食品に関する衛生基準は世界的に見て非常に高いもので、そのことは常々実感します。
スーパーマーケットなど買い物をする場所では、まず食品が外気にさらされていることは珍しい。
当然買い物客が触ったり、喋ったりすることで飛沫が付着することが考えられるため、これは素晴らしいことですね。
消費期限や賞味期限はかなり厳密に守られ、よくチェックされています。
同様に外食や食べ歩きに関しても厳しい基準が設けられていますよね。
そもそも食品を扱う仕事をするためには店舗に一人は調理師免許が必要であり、その監督下のもとで営業を行う必要があります。
そこら辺の素人が、おにぎりをたくさん作って売り歩くということはできないというわけです。
この食品に関する厳しい基準が、日本の食生活の安全性を徹底的に高めているといえるでしょう。
ボリビアでは…
ではボリビアはどうかというと、これは日本人にとってはなかなか刺激的です。
大前提として、ボリビアには食品関連従事者の義務に関する法律は存在していません。
明確な基準がないので、それぞれの衛生観念にかかっているといっても過言ではない。
日本人からしてみればある意味恐ろしいことですよね。
たとえその店から食中毒が出ようが、消費者を守ってくれる法律が存在しないわけですから、矛先の向けどころがありません。
普段から自分の胃腸は自分で責任もって守りなさいよと。何でも売ってあるものを食べていいわけではないんです。
お店や売り手をしっかりと観察する必要がありますし、口に入れるのは実質自己責任。
それに、日本の風土にあった腸内細菌バランスというのも関係しているのか、たとえ清潔であっても体調を崩す可能性がないわけではありません。
ボリビアで健康に生きるには、ある程度の知識と覚悟が必要です。
街を歩いていると
日本との大前提の違いに関して違いが分かったところで、実際に街を歩いているとどういう光景が見られるのかご紹介していきます。
外気晒しっぱなし
ボリビア、特に田舎町においては、食品が入念にビニール袋などに小分けされていることは珍しく、外気に触れっぱなしです。
まず特に衝撃だったのはお肉屋さんだったので、そちらは以前の記事を見て頂くとして、
他にもあらゆるものが場所を問わず外気にさらされた状態で販売されています。
たとえばパンやケーキ類など。
そもそも、ちゃんとお店を構えた売り手であれば問題はありません。
しかし、それらを農業用の一輪車のような手押し車で、街路の一角を使って売っている光景は珍しくありません。
ヤパカニならハエよけのネットがかけてあるのですが、通行人による多少の汚染は避けられないような…。
しかもだいたい屋根なんてありません。
タイミング次第で雨が降ってきたら、急いで避難させるか、ビニール袋をかけて凌ぐしかないという状況。
日本でいうところの運動会のバザーもしくは祭りの屋台のような状態が日常というわけです。
飲み物
そしてこれまた僕が最大級に驚いたのが飲み物です。
日本で売られている飲み物の容器と言えば、ペットボトル・缶・紙コップまたはプラコップくらいのものでしょう。
ところがボリビアでは、何とその選択肢にポリ袋が加わります。そう、買い物に使うあの薄い半透明の袋です。
すさまじいですよね。そもそもこのタイプの袋に液体を入れるという発想がなかった。
万が一車の中などで破れようものなら大惨事。
これは透明なバケツ(一応ちゃんと食品専用)で街路で売っているチチャ(Chicha)という飲み物なのですが、
これをその場で、おたまで掬ってプラコップもしくはポリ袋に入れストロー挿して差し出してくれます。
観察していると、バケツではなく数十リットルサイズの冷蔵ケース(!)を使う売り手もいます。もちろん直で貯蔵。
売っている間はポリ袋に入った氷で保冷している様子。
街路で売られているチチャに関しては、僕はまだ試したことはありません。そもそも試す勇気もない。
ボリビアでの先輩から真っ先に注意喚起されたのがまさにこのチチャで、日本人には体質面で結構難易度の高い飲み物のようです。
ボリビアの熱帯地域にお越しの際は、くれぐれもお気を付けください。
ペットボトルなどの市販の清涼飲料水であれば全く問題ないので、常にそちらを選ぶことをお勧めします。
生野菜
さて他にも気を付けるべき部類の食品があって、生野菜、特にレタスなどの葉物と、皮付きのトマトです。
これは同様にボリビアに住む日本人の友人たちの間での情報なのですが、良くない細菌やウィルスの汚染の可能性があるとのこと。
なんでもお店によってはそれらの食材の下処理が若干粗悪な部分があり、しっかりと殺菌消毒がされていないかもしれないのだとか。
最悪の場合、C型肝炎ウィルスなども含まれているとも聞いたことがあります。
どこまで本当なのかは正直謎で、個人的には少し掘り下げてみたい部分。
僕個人的にはもったいないし、皿の上のものは骨以外全部平らげたいのですが…
一応鮮度や周りの席の雰囲気など観察しながら残すか食べるか決めています。
ただ、ハンバーガー食べる時にはいちいち抜きませんけどね。そもそも他の具材と接してしまっているし(笑)。
しかしながら心配な方は、まず出された生野菜を避けることをお勧めします。
食器事情
さてこれまたビニール袋が登場するのですが、こちらはちゃんとお店を構えていない街路の屋台での様子。
夕方から夜になると、ラパスでも田舎町でも屋台が増えます。
屋根のない場所に陣取り、大抵パラソルか何かをさしています。時には何も日よけがない状態も見かけますが(笑)。
ヤパカニの場合はほんとにこじんまりと、しかしながら人通りの多い街路でも鉄板や鍋を構えて普通に営業中という感じ。
当然水道設備なんてどこでも整ってる状況ではありませんから、営業するためには結構な工夫が見られます。
日本では考えられないですが、水の入ったたらいが3つほど用意されており、1つ目で洗浄、2つ目ですすぎをすることがほとんど。
どうなんでしょう、福岡の屋台とかでも似たような噂を聞いたことがありますが、
少なくとも衛生面での法的な規制が無いことを考えると、こういうところは避けるに超したことはありません。
食器の扱いに関しては、営業の様子を見ればすぐに分かるので、スルーしてしまいましょう。
ちなみに僕は何回もそういう屋台で食べましたけども(笑)。一応、口コミとかで信頼できそうな人を選んだ上でですが。
一番安心できるのは使い捨てのポリ容器を使っている、または紙皿にビニール袋を被せて出してくれるところです。
アウトドアではよくするかもしれませんね。
ボリビアの日常もある意味アウトドアの要素が強いと思っていれば、心構えとしては十分だと思います。
とにかく安い
以上の通りボリビアでは食品のリスクは高いのですが、その代わりに食べ物は非常に安いです。
第二次、第三次産業がほとんど発展していない代わりに、農業などの第一次産業が占める割合が大きいからなんですよね。
野菜や肉が安いおかげで、お店で食べるものも他の国に比べれば相場はかなり安いです。
一般的にお腹いっぱい昼ご飯を食べるとすれば10Bs(ボリビアーノ)から25Bs程度。日本円でおよそ170円から400円くらいといったところでしょうか。
日本ならコンビニの弁当でも高いと思えてしまうようなびっくりしてしまう外食の相場ですね。
晩ご飯もせいぜい2~3Bsくらいそれに上乗せした程度で食べられます。
ただし、外国人好みの味を求めるとなると当然この限りではなく、上限はないと思っていいと思います。
とはいえ、サンタクルスで日本食を食べるとしても100Bs(約1,700円)には余裕で収まります。
ちなみにラーメンはセットもので60Bs程度で十分です。
日本とは別世界
いかがだったでしょうか?
地球の裏側なら当然といえば当然なのですが、ボリビアは日本人からすればまるでアウトドアのような世界です。
都市部やウユニなどの観光地はまだ外国人に配慮されているのですが、サンフアンやロボレなどを訪れる時はぜひご注意を。
ちなみに、ボリビアを訪れた時にすさまじい体験をした友人もブログをやっています。
良ければどうぞこちらからのぞいてみてくださいね。
それでは今回はこの辺りで。チャオチャオ~!
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