どうも、旅好きのカルロスです。
有名な日本三景の一角である、京都北部宮津市に位置する天橋立。
そこから海に沿って丹後半島へと北上していくと、舟屋で有名な観光地である伊根があります。
この天橋立と伊根は距離的に近く、一度旅行で訪れたらまとめて観光するのがとてもおすすめです。
今回はこのふたつの観光地を公共交通機関でどのように周遊できるのか、詳しく解説していきたいと思います!
天橋立から伊根へ行く方法は大きく2つ
公共交通機関で天橋立へとアクセスした場合、まずはその玄関口である天橋立駅へと到着するパターンがほとんどだと思います。
ここから伊根へ向かうには、バスのみを使うか観光船を交ぜて行くかの2パターンに分かれます。
路線バスで直接伊根へ向かう

まずは天橋立駅から丹後海陸交通が運行する路線バスに乗車して、伊根方面へ直接向かうパターン。
天橋立の内海にあたる阿蘇海(あそかい)を陸側からぐるっと迂回してから北上するルートです。
バス路線の名称としては伊根・蒲入線で、上宮津と伊根郵便局前もしくは蒲入の間をおよそ1時間に1本の間隔でコンスタントに結んでいます。
実はこの蒲入、筆者も執筆しながら知ったのですが読み方はなんと「かまにゅう」です。
完全に「かまいり」と呼んでいたので、不意を突かれました。
この伊根・蒲入線の区間の中で、天橋立駅はちょうど上宮津よりの中間に位置します。
なので伊根方面に進みたいときは「伊根郵便局前」もしくは「蒲入」行き、伊根方面から天橋立駅方面に戻ってきたいときは上宮津行きのバスを探せば大丈夫です。
メリットとして天橋立駅で乗車する際にうまく着席できれば、1時間近くの道のりを体力を温存しながら過ごすことができるでしょう。
天橋立観光船+路線バスで伊根へ向かう

攻めの行程でかつおすすめなのが、天橋立の対岸まで観光船で渡ってからバスに乗り換えるパターン。
天橋立駅から知恩寺付近を通って海に進むと、徒歩4分ほどで天橋立桟橋へとたどり着きます。

ここからおよそ30分に1本の間隔で運行しているのが天橋立観光船です。
一日数本だけ宮津市中心部方面の宮津桟橋との直通便もありますが、基本的には天橋立桟橋と天橋立の対岸に位置する一の宮桟橋を往復しています。
一の宮桟橋はちょうど笠松公園の麓の元伊勢籠(この)神社の前に位置する、観光にとても適した立地。
天橋立桟橋からは毎時0分・30分に、一の宮桟橋からは毎時15分・45分に出航するので、ダイヤもわかりやすいですね。
1時間あたり1本の路線バスと比べても倍の運行頻度ということで、便利さが際立つのも観光船の大きな特徴のひとつです。
到着する一の宮桟橋からは徒歩3分ほどで「天橋立元伊勢籠(この)神社」バス停もしくは「天橋立ケーブル下」バス停に接続できます。

ただし、伊根方面行のバスに乗るには国道の向こう側に渡らなければいけないのでご注意を。
信号で横断歩道を渡る必要もあるため、油断せず時間に余裕をもって移動しましょう。
ここから路線バスで伊根方面に進みたいときは「伊根郵便局前」もしくは「蒲入」行きであることを確認して乗車してください。
天橋立から伊根までの所要時間と料金を比較
ではそれぞれのパターンを、所要時間と料金の面で徹底比較していきたいと思います。
伊根方面の目的地は、伊根湾めぐり遊覧船乗り場直結の「伊根湾めぐり・日出」バス停を想定します。
バスだけで行く場合
天橋立駅から伊根湾めぐり・日出バス停まで通しで乗った場合の所要時間は53分程度、運賃は400円(小児: 200円)です。
ちなみに迂回する阿蘇海は意外と大きく、天橋立の対岸に位置する「天橋立ケーブル下」バス停までおよそ26分程度もかかります。
乗り換え時間が必要ないとはいえ、観光船に比べると天橋立の対岸に到達するまでには所要時間に大きな開きがあるのは否めません。
運賃に関してですが、路線バスの当区間ではエリア内上限200円制が導入されていることによるものです。
これは宮津市エリア・伊根町エリアそれぞれのエリア内で完結する利用であれば200円、両エリアをまたぐ場合は倍の2エリア分の400円が運賃として適用されるということ。
したがって天橋立駅から伊根方面へのバス利用の運賃は、片道400円ということになります。
帰りも路線バスで直接天橋立駅に向かったとすれば、往復で800円。
距離の割にはだいぶリーズナブルな旅程となりそうですね!
観光船を組み合わせる場合
天橋立桟橋から観光船で一の宮桟橋へと渡ってから路線バスで伊根方面へ向かった場合の所要時間はおおむね50分前後、片道の料金は1,200円です。
路線バスのみのパターンと所要時間がさほど変わらないのに比べて、費用は3倍にもなります。
どうしてなのか。
まず所要時間についてですが、こちらは結局のところ乗り換え対象のバスの運行ダイヤにまったく依存しているのが理由です。
たとえば天橋立駅を8:56に発車したバスは「天橋立元伊勢籠(この)神社」バス停を9:23に通って「伊根湾めぐり・日出」バス停に9:49に到着します。
一方で観光船に乗ってから天橋立の対岸でこのバスに乗り換えて伊根方面へ行くとすれば、乗るべき船は9:00ちょうどに出てだいたい9:12に一の宮桟橋へ到着する便。
つまり天橋立駅付近で出発を見送ったその同じバスを、いわば船で先回りして対岸で合流するというわけです。
つまり乗り換えのための余分の労力を使っているということ。
さらに対岸で乗り換えたバスは宮津市エリア・伊根町エリアの2エリアをまたぐというルールは変わらないため、片道400円(小児: 200円)という運賃は変わらず。
それに観光船の片道料金800円が加わって、片道1,200円の合計料金となるわけです。
ちなみに往復でこの行程にした場合、観光船で300円が割り引かれて合計料金は2,100円です。
天橋立観光船を使うルートの魅力
天橋立観光船を旅程に組み込むとどんな良いことがあるのか紹介していきます!
船から天橋立を眺められる

まず挙げられる大きなメリットは、天橋立の松林を長い距離を歩くことなく眺められることです。
この松林の総延長は約3.6kmにも及ぶとされており、片道を歩いていくだけでも結構な体力と時間を使います。
松林の間を歩いて散策するのもそれはそれで良い体験になるのは間違いありませんが、たいていは体力も時間も節約してコスパよく旅を楽しみたいもの。
その意味で当観光船を使えば快適な船の座席から、あるいは心地よい風を浴びながら屋上からほとんど歩くことなく松並木の美しさを堪能することができます。
傘松公園と組み合わせやすい

天橋立駅側の対岸にある一の宮桟橋は、この場所で有名な股のぞき発祥の地とされている笠松公園の直下です。
笠松公園での観光を楽しむのに非常にちょうどいい場所に船が発着してくれているわけです。
伊根に行く前であれ伊根から帰ってきてからであれ、笠松公園観光を旅程に含めるのに大変好都合な立地といえます。
「移動時間」そのものを観光にできる

観光船での移動中は天橋立の松林が見れるわけですが、この船の魅力はそれだけではありません。
出航すると数十羽かわからないカモメたちが船を取り囲み、進んでいきながらたわむれます。
船の屋上にいるとカモメたちを間近で見ることができますし、何といっても楽しいのはカモメへの餌やりです。
かっぱえびせんを手でつまんで高く掲げていると、カモメたちが器用にさらっていきます。
中には下手で練習中のカモメもいて指をガっとくちばしで搔いてしまうこともありますが、コツはできるだけ長いえびせんを持ってなるべく高い位置で掲げること。
いわばカモメたちと意思を通わせてうまく食べさせてあげるわけです。
かっぱえびせんは船内を探すと100円ほどで売っていることもあります。
優雅に眺めを楽しみながら移動できるだけでなく、楽しい体験型イベントにもなってしまうのは路線バスにはない魅力です。
伊根に着いたら何をする?
天橋立から伊根までのアクセス方法が分かったところで、実際に伊根に到着した後の動きも簡単に確認しておきましょう。
伊根方面へ向かう路線バスを利用する場合、観光の拠点となるのは伊根湾めぐり・日出バス停です。
ここからは伊根湾めぐり遊覧船の乗り場が目の前にあり、さらに伊根の舟屋が並ぶエリアへも徒歩で向かうことができます。
伊根湾めぐり遊覧船

伊根観光でまず真っ先に選択肢として挙がるのが、伊根湾めぐり遊覧船。
1,200円の運賃で伊根湾を船から一周し、海上から舟屋を眺めることができます。
陸上から見る舟屋とはまた違った景色を楽しめるので、初めて伊根を訪れるならかなりおすすめ。
しかも今回紹介しているフリーパスなら、この遊覧船も乗り放題の対象です。
伊根の舟屋を散策
もちろん、船から眺めるだけでなく、実際に伊根の町を歩いてみるのもおすすめ。
伊根湾沿いには特徴的な舟屋が連なっており、独特の町並みを楽しめます。
ただし、舟屋の多くは実際に住民の方が生活している場所。
観光地ではありますが、住宅地でもあることを意識して静かに散策するのがよいでしょう。
伊根で食事・休憩する
伊根で食事や休憩をする場合は、ここで時間を使うことになります。
ただし、伊根は天橋立に比べて飲食店などの選択肢が限られるため、食事をどこで取るかは事前に決めておくと安心です。
特に日帰り旅行では、帰りのバス時刻との兼ね合いにも注意しましょう。
また予算も少し高めで、昼食でも3,000円程度は用意しておいた方がいい印象。
予算を抑える場合は、天橋立方面で計画するのがベターといえます。
天橋立・伊根フリーパスは使える?

ここまで見てきた中で、
「路線バスで直接伊根まで来ても、伊根湾めぐり遊覧船と合わせて2,000円もかかるのか!」
と思ったより予算が張ることに気づかれた方もおられるかと思います。
鉄道など公共交通機関で来られる場合はそこまでの旅費もかさむため、少しでも費用を抑えつつコスパよく旅を楽しみたいと思うのは当然のこと。
そこでぜひおすすめしたいのが「海の京都 天橋立・伊根フリーパス」です!
このフリーパスは、なんとこの記事でご紹介した各交通機関や遊覧船に加え笠松公園ロープウェイ・リフトや京都丹後鉄道全区間までもが乗り放題!
1日間用と2日間用とがあり、前者の1Dayは3,550円(小児: 1,780円)、後者の2Dayは4,550円(小児: 2,280円)です。
「海の京都 天橋立・伊根フリーパス」が本当にお得なのかについては、利用する交通機関や出発地によっても変わります。詳しい料金比較はこちらの記事でまとめています。

どんな場合にこのフリーパスを使えばお得になるのか、解説したいと思います!
バス・観光船・遊覧船を組み合わせるとお得
このフリーパスは多種多様な乗り物が乗り放題なので、より多くの種類を組み合わせていくほどお得になっていきます。
たとえば行きを路線バスで座る確率を上げて、帰りは変化を加えて天橋立観光船利用とすることで800円分をさらに得したことになります。
さらに天橋立の笠松公園まで旅の行先に含めるなら、このフリーパスはかなりお得に感じることは間違いありません。
それに加えて、京都丹後鉄道を利用して天橋立に到着する予定の方にはさらにおすすめ!
起点となる福知山・豊岡・西舞鶴の3駅からの交通費もこのフリーパスに含まれることになるので、ご自身がどこから利用予定かに応じて以下の表をご確認ください。
| 起点駅 | みなし往復運賃 | みなし残額 |
|---|---|---|
| 福知山 | 1,600円 | 1,950円 |
| 豊岡 | 2,400円 | 1,150円 |
| 西舞鶴 | 1,300円 | 2,250円 |
天橋立・伊根エリアだけで見込まれるバスや船などの交通費が上の表の右列「みなし残額」を上回る場合、間違いなくこのフリーパスを利用すべきです!
ちなみにこちらの記事では、この起点3駅から天橋立・伊根エリアを訪れる場合の予算について詳しく比較しています。

フリーパスを使わないほうがいいケース
一方でフリーパスを使わない方がいいケースは次の通りです。
京都丹後鉄道を利用せず、かつ伊根エリアのみ周遊し天橋立エリア・笠松公園に立ち寄らない場合。
つまり、天橋立駅から伊根に直行して遊覧船に乗ってそのまま帰ってくるということです。
実際にこのパターンに必要な予算を計算すると以下のようになります。
- 路線バス 往復: 800円
- 天橋立観光船 往復: 1,300円
- 伊根湾めぐり遊覧船 1,200円
合計金額は3,300円となり、フリーパス代の3,550円には及びません。
この場合にはフリーパスを使わずに当エリアを周遊した方がおトクということになります。
また天橋立駅裏手のビューランドは利用対象外なので、こちらをメインに観光したい場合も当フリーパスは不向きです。
筆者おすすめの天橋立→伊根ルート
ここまでいくつかのパターンを比較してきましたが、では結局おすすめはどのパターンなのか?
筆者がニーズに合わせておすすめのルートをご提案したいと思います!
※各交通機関の発着時刻は時折改正されることがあります。
ご計画の際はご自身で最新情報をご確認されることをおすすめ致します。
路線バスの発着時刻についてはこちらからどうぞ。

初めてならこのルートがおすすめ

初めて来られた方には、やはりまずは伊根エリアの美しい景観を海からも陸からもじっくり堪能していただきたいと思います!
まずは天橋立観光船で日本三景の松林を眺めつつ、メインとなる観光スポットである伊根へ。
伊根湾めぐり遊覧船で海から舟屋群を眺めた後は、実際に自分の足で伊根の街並みを散策するために時間を確保します。
伊根湾めぐり遊覧船の乗り場周辺には飲食店がさほどありませんが、伊根の中心部へ進んでいくと数軒見つけることができます。
伊根の飲食店等で昼食をとる場合の予算は、一人当たり2,000円台後半から4,000円といったところ。
昼食の費用を抑えたい場合は、笠松公園あたりまで引き返すことも視野に入れるといいでしょう。
このルートはすべての行程を「海の京都 天橋立・伊根フリーパス」のみで完遂することができます。
時間と予算に余裕があるならこのルート

時間に加えて予算も1,000円足すことができるなら、天橋立駅すぐ裏手にある天橋立ビューランドにも立ち寄るのがおすすめです。
このルートはある程度アクティブで、「せっかく来たのだからできることはフルに楽しみたい」という方向け。
天橋立駅を起点にまずはビューランドへ登り、ひとつ目の股のぞきポイントを攻略。
次に観光船で対岸へと渡り、もう一つの股のぞきポイントである笠松公園でも散策や休憩を楽しみます。
天橋立エリアを堪能したらいよいよ路線バスで伊根方面へと北上し、遊覧船と舟屋の街並みを堪能します。
このルートは「海の京都 天橋立・伊根フリーパス」に天橋立ビューランドのチケット代1,000円を加えることで、すべての行程を完遂することができます。
ただし、1,000円を節約してビューランドを外す選択肢も十分ありだと思います。
とにかく早く伊根へ行きたいなら

すでにご説明した通り、全区間で路線バスを使っても途中まで観光船を使っても、伊根方面に到着するうえで時間的な差はありません。
ただし体力を温存して効率よく動きたいとしたら、天橋立駅から直接路線バスに乗って伊根方面を目指すのがおすすめです。
伊根エリアでやりたいことがすんだら、天橋立エリアに戻って散策するなど柔軟に予定を変更するのもいいでしょう。
ワインがお好きな方で17時までに時間の余裕があれば、路線バスでそのまま天橋立ワイナリーに行くのもありかもしれませんね。
このルートも「海の京都 天橋立・伊根フリーパス」を活用することができますが、京都丹後鉄道を利用しない限りお得ではないかもしれません。
通常料金でのバス利用を視野に予算を立てることをおすすめします。
「海の京都 天橋立・伊根フリーパス」が自分の旅行に合うか、出発地や利用する交通機関ごとに詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

まとめ
天橋立から伊根へ公共交通機関で向かう場合、基本的には路線バスで直接向かう方法と、天橋立観光船で対岸へ渡ってから路線バスに乗り継ぐ方法の2つがあります。
所要時間だけを見ると両者に大きな差はありません。
一方で、観光船を利用すれば移動そのものを観光として楽しめるのが大きな魅力。天橋立の松林を海上から眺めたり、カモメへの餌やりを楽しんだりできるので、せっかく天橋立まで来たのであればぜひ体験してみてほしいところです。
今回紹介したルートを簡単にまとめると、
- 初めて伊根を訪れるなら
→ 天橋立観光船+路線バスで伊根へ。遊覧船と舟屋散策を組み合わせる王道ルート - 時間と予算に余裕があるなら
→ 天橋立ビューランドや笠松公園も加えて、天橋立と伊根をじっくり楽しむ - とにかく早く伊根へ行きたいなら
→ 天橋立駅から路線バスに乗って、そのまま伊根へ向かう
という選び方がおすすめです。
また、天橋立・伊根フリーパスを利用すれば、路線バスや観光船、伊根湾めぐり遊覧船などを組み合わせて楽しむことができます。
特に京都丹後鉄道を利用して天橋立まで来る方や、天橋立・笠松公園・伊根をまとめて観光する方は、フリーパスを検討する価値が高いでしょう。
反対に、天橋立駅から伊根へ直行して遊覧船に乗り、ほかの交通機関をあまり利用しない場合は、通常料金のほうが安くなるケースもあります。
つまり、天橋立から伊根への移動は「どの方法が一番速いか」だけでなく、移動そのものを楽しみたいのか、費用を抑えたいのか、天橋立も伊根もじっくり観光したいのかによって最適なルートが変わります。
ぜひこの記事を参考に、ご自身の旅行スタイルに合ったルートを選んでみてください。
天橋立と伊根は、せっかく訪れるならぜひセットで楽しみたい観光地。
公共交通機関でも十分に周遊できますので、ぜひ丹後の美しい景色と舟屋の町並みを楽しんでみてください!


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