ボリビアに住み始めて5年になる筆者が、チリのバルディビアに旅行に行った記録です。
今回は多くの人にとって旅行する時かなり重宝するツールのひとつ、レンタカーについてまとめたいと思います。
2024年現在のチリでのレンタカー事情について多少の参考になれば幸いです。
チリは圧倒的に自動車社会
まず旅行の際にレンタカーが必要なのかどうかということですが、大都市を除き圧倒的にあると便利です。
それなりに費用はかかるため予算次第では公共交通のみの選択肢も悪くはないですが、何と言っても足の伸ばせ方が違います。
特にチリの各都市ではそう。バルディビアも例外ではありません。
良い観光スポットは常に駅前やバス停の近くにあるわけではありません。都市部ならともかく、海岸線を自分の好きなペースで寄り道しながら巡れるのはレンタカーならでは。周辺各地に点在する湖や山々に思い通りにアクセスできるのもそうです。
バスなどの公共交通ではそのような楽しみ方は不可能で、たとえできたとしても時間と費用がかなり犠牲になります。
ですから、チリ旅行の際は免許保持者の方であればレンタカーを借りるのを強くおすすめします。
後述するようにそこまで難しくもありません。
レンタカー予約に必要な要件
日本の免許をもつ日本人がチリでレンタカーを借りるには、少なくとも以下の書類が必要です。
- 日本の免許証
- 国際免許証(提示の義務がない可能性あり)
- パスポート
- クレジットカード
- 保証金を押さえられる可能性が高い
基本的にはこれらさえあればレンタカーの利用はできてしまいます。
国際免許証
筆者は念のため日本で取得した国際免許証を持っていきました。
有効期限は1年なのでその点は注意が必要です。
ちなみに国際免許証という響きだけで、結構大げさな手続きやテストがあるという印象をもつ人は少なくありません。ですが実際には簡単な書類と諸々合わせて3,000円程度の手数料を払うだけで、全国各地の免許センターまたは警察署で即日交付を受けることができます。
クレジットカードと保証金
またクレジットカードは実質必須のアイテムになります。
なぜなら料金の支払いのほかに、保証金というものを適用されるからです。
保証金とはレンタカー会社から利用者に課せられるいわば保険金のようなもので、何事もなく返却に至れば保証金も解除されます。
ただしもし万が一著しく車両を損傷したりした場合には、その保証金のうちから弁償などの費用にあてがわれることになります。
ショップでレンタカーを借りる際に保証金の手続きが行われます。クレジットカードで約7万円から10万円以上の仮決済が行われることでそれが保証金となります。
あくまで引き落としはされないのでご安心を。
金額はレンタカー会社や車種ごとに異なるようです。
チリで筆者が実際に使ったレンタカー会社
さて、では筆者の経験を踏まえて実際にどんなレンタカー会社と車種を利用できるのか紹介してみたいと思います。
MITTA
今回筆者が選んだのはMITTAレンタカーです。
名前にも表れていますが、どうやらこの会社は日系企業三井グループの傘下のようです。
実際に使ってみましたが手続きなど一連の流れに特にストレスなど感じることはありませんでした。また、到着が少し遅れたため受け取りの日時を変更する必要がありましたが、電話で問い合わせたところ柔軟に対応してくれました。まぁスペイン語で話す必要はありますが。
どうしてここにしたかというと、スズキ・スイフトが選べる車種に含まれているからです。もともと日本でスイフトに乗っていた筆者としては、モデルチェンジしているとはいえ馴染みのある車種でチリをドライブしてみたかったのです。
とはいえ実際にはまったく違う車種をあてがわれたのですが。枠が空いてなかったとはいえ、そこだけは本当に納得いかなかった。
かかった費用は小型車を4日間借りて121,205PCLでした。およそ2万円くらいなので、1日当たり約5,000円程度 + ガソリン代。コスパとしては悪くないでしょう。
借りる流れ
実際にレンタカーの予約をしたのは借りる日から約1ヶ月ほど前。MITTAの場合、予約はサイト上のフォームで申請するものの予約の詳細についてはすべてメールでの確認でした。
したがって個別の会員ページで最新ステータスを確認する機能などはないようです。
当日の朝、レンタカーのお店へと向かいます。
サマータイムの事情もあり、バルディビアの朝7時台は結構まだ暗いです。
画質の悪さに加えて手ブレもすさまじいのが大変申し訳ないのですが、宿からバルディビア中心部まで歩く様子は動画の通りです。
ということでショップに到着。
事務所に入ると男性が受付対応してくれました。
用件を伝えて、パスポートとクレジットカード、免許証を提示します。
その間見回してみたものの、、、目当てのスイフトが見当たらぬ。あったのはヒュンダイ改め日本ではヒョンデと呼ばれるようになった韓国メーカーの小型車 i10。
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少々ヘコミマシタ。だってスイフトが良かったんだもん。
まぁ在庫に残ってないものは仕方ない。実際悪いクルマではないし、乗ってるうちに慣れてきました。
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手続き自体にそこまで時間はかかりませんでした。だいたい15分もあれば保証金の手続きまですべて完了したんじゃないかと思います。
出庫する際にはボディの傷のチェックを念入りに行います。少しの認識の差異が後々何かのトラブルに繋がって泣くことになりかねません。
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チェックが完了したら出庫。自由の身です。
ヒョンデ i10
日本ではあまり見かけないクルマですし、せっかくなので借りた車種についてありのままを解説しておきます。
まず動力性能ですが、1Lのターボです。2,000回転付近でかなりのトルクを発揮しているので、よく言えば燃費にはすごく貢献しているのではないかと思います。裏を返せばせっかくのマニュアル車なのにぶん回す楽しみは皆無でした。街中とかで乗る分には楽なんですけどね。おかげで筆者がエンストすることは4日間で一度もなかった。
回す楽しみを考えると、スイフトが既に稼働し出払っていたことが本当に悔やまれます。
サイズはスイフトと同じかやや小さいくらいなので、2人の旅にはこの上ないほど必要十分です。後部座席は非常用の飾りか荷物置きくらいに考えておけばOK。
狭い路地での取り回しも非常に快適。ややハンドルの切れ角は緩いと思いますが、大型車と比べるまでもありません。
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収納はご覧の通り。
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めちゃくちゃでかいスーツケースだと入るかどうか微妙な空間容積です。したがって旅行用の大荷物を運ぶなら後部座席も使う前提のイメージがいいでしょう。
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やはり、宿を拠点に周遊観光するための足として使うのがベストな使い道だと思います。
海へ、山へ
ということで無事レンタカーをゲットした筆者夫婦。いよいよ本格的にバルディビア周辺を観光する準備が整いました。
一旦スーパーで買い物をしてから宿へと戻り、ひと休みし昼食をとってから海へとドライブへ出かけます。
チリ南部から眺める太平洋は格別だったので、次の記事ではその時の様子についてまとめていきます。
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