【日本人は特に注意】母音のないところは子音だけでしっかり発音すべし

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tribulación

既にボリビア生活の長い日本人の先輩から以前指摘されたことを、その後の日常生活を踏まえて自分なりに消化したポイントをまとめたいと思います。

コンテンツ

指摘されたポイントとは

その数日間は特に、自分が感じていた言語的な壁とそのもどかしさを半ば自虐的に”Tengo tribulación“と度々口にしていました。”tribulación”は「苦悩」とか「患難」という意味ですね。

さて、その場ではボリビア人たちも含めてそんな伸びしろたっぷり(しかない)の自虐ネタで爆笑していたのですが、後日、日本人の先輩は僕にこう尋ねました。

「”tres”って言ってごらん。」

僕は普段通り発音しました。すると彼の反応は、「あー、今は大丈夫やわ。」というもの。

すぐに彼が言わんとしていることは分かりました。

“tribulación”という単語を連発していた時は自分の言語のできなさでだいぶ打ち砕かれていたため、ストレスやもどかしさを感じながらも「とにかく喋らなければ」という焦りから、半ば発音がめちゃくちゃになっていたのです。

いわば野球のバッターのメンタルが崩れるとバッティングフォームが崩れるのと同様ですね。

しかし時間が経ったその時には、リセットされて普段自分が聞いている通りに発音することができていたのです。

“tr”の”t”は決してカタカナの「ト」ではない

tres

その時の発音の崩れ方は、いわゆる日本人が陥りやすいものだったと思います。

本来の発音をカタカナを使って表現するとすれば「tリブラスィオン」となるところ、完全に「トリブラシオン」と表記できる発音になっていたわけです。

スペイン語は日本人にとって発音の難易度が比較的低い外国語です。

とはいえ、あらゆる面で日本語的な発音技術と共通なのかというとそうではありません。

今回のポイントがなぜ日本人にとって壁となるかというと、日本語には子音のみで発音する言葉が存在しないからです。

ただし、厳密には存在します。例えば語尾の「です」などは、よくよく聞き取れば「でs」のように最後のu母音が消えているのが自然だということが分かります。

でも、普段そんな細かいこと意識しませんよね。それが自然な発音だと思って、実際にそう発音しているからです。

同様にスペイン語ネイティブの立場からすれば”tri”は決して”tori”ではないのです。”t”はあくまで母音のない”t”なのです。

その他の例

“tr”の発音以外にもいくつか日本人にとってつまずきやすい発音が存在します。多岐にわたるのですが、いくつかありがちなパターンを挙げてみます。

-ad

“verdad”や”utilidad”は、スペイン語学習し始めて間もない人が発音するにあたって大変違和感がある単語だと思います。

決して「ド」で終わらないようにしましょう。あくまで子音のない”d”です。参考書などでは時々「ダッ」や「タッ」などと振り仮名が振ってあるのも見かけますが、そのようにいわゆる促音化するのも良いでしょう。

-cción

“acción”や”afección”などこちらも出番の多い発音です。

一つ目の”c”が「ク」になってしまわないように気を付けるなら、より自然な発音に近づけることができるでしょう。

-pr, -pl

“comprar”や”aplicación”なども同様に、”u”母音が間に入ってしまわないように注意が必要です。
唇をとがらせず、サラッと受け流すような雰囲気でいきましょう。

-br

“palabra”などが挙げられますね。

複数形の”s”

ほぼすべての名詞で使うことになる複数形の”s”の発音も、「」になってはいけません。

たとえば”pantalones「ズボン」”をカタカナで表記すると「パンタローネス」となりますが、最後の”s”はいわば空気の漏れるような発音が好ましいでしょう。

なんなら筆者が住むボリビア東部の地域では、”s”を言ったか言ってないか分からない程度の曖昧な発音が主流です。
よくよく聞いてみると”j”のような発音になっていて、どちらかといえば「フ」に近い状態といえます。

少なくとも”u”母音が語尾についてしまうことがないよう気をつけましょう。

スペイン語独学の方、お手伝いします。

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by

ricango.com

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