【必須テクニック】巻き舌の効果的な習得方法とは？自分のスペイン語を相手に伝えるために
スペイン語やイタリア語、ロシア語などを含むロマンス諸語は、日本人にとって比較的発音を習得しやすい言語になります。しかし、それら特有の巻き舌発音がハードルになる人も珍しくはありません。スペイン語では”r“もしくは”rr“の発音になります。
巻き舌ができていなければネイティブにとって理解不能なのかというと、必ずしもそうではありません。この点に関しては【発音技術】スペイン語での巻き舌発音の重要性で解説していますので、ぜひ考え方の参考にしてみてください。
しかしながら、スペイン語圏の人々のほとんどは巻き舌発音ができるのが普通なので、発音技術の引き出しのひとつとして習得しておくに超したことはありません。
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メカニズム
まずは巻き舌発音の正体について明確にしておきましょう。
「巻き舌」とは言いますが、文字通り上向きに舌を巻くと英語の”r”のような丸みを帯びた発音になってしまうので、これは間違っています。
巻き舌とは舌が口の中で上面(硬口蓋という)部分に瞬間的にくっついて離れる時に発生する破裂音のことです。ですから厳密には「巻いてる」というより「弾(はじ)いている」感覚に近いといえるでしょう。
理想とする口周辺の動き
目指すべき口の動きはこうです。たとえば「アラ(スペイン語的に表記すると”arra”)」と発音するとします。
まず、最初の「ア」の発音の時の舌の位置を意識します。舌は口の下に収まっていて口の中には大きな空間ができているはずです。
次に「ラ」の発音に移行する時、一瞬だけ口の上面真ん中あたりに接します。つまり口の中の空間を閉じ、息の出口をなくすんです。この時気をつけるべきことは、吐く息を弱めないこと。息の量を保ったままの状態で舌が一瞬口を塞ぐことで、破裂音が発生するのです。
さらにもう一つ気をつけることは、舌先の位置です。舌先が上前歯の裏側に接すると、こちらは“l(エル)”の発音になってしまいます。”r”の発音と”l”の発音はネイティブにとっては容易に区別がつき違和感のもととなってしまうので気をつけましょう。
むしろ意識は舌先ではなく舌の真ん中あたりに集中し、舌の面全体で口の上面に接するような意識でやると良いでかもしれません。
効果的な練習方法
発音に関してはひたすら練習あるのみで、必要であればそのようにして口周辺の筋肉を鍛えることが上達への近道です。
有名なフレーズとしては、「サッポロラーメン」を延々と言い続けることでしょう。「ロ」と「ラ」のところにアクセントを置いて、その部分を明瞭に力強く速く言えるようにしていくのです。そうすると、いずれ「サッポrrルァーメン」みたいな発音に近づいていくはずです。
ほかにも似ている言葉であれば何でも構いません。「アララララララララ…」と延々とスムーズに言えるよう練習することも効果的でしょう。
繰り返しますが、舌は上前歯の裏ではなく口の上面につくことを意識しましょう。この点は少なくともお間違えなく。
スペイン語は発音しやすい
さて、このように発音に関しては口周辺の筋肉を発達させるための練習を重ねるしかないのですが、致命的な構造上の欠陥がない限りは不可能ではありません。たとえば前歯が無いとかですね。
むしろ巻き舌発音さえできればスペイン語の発音はほぼ障害無しといって過言ではありません。それだけスペイン語と日本語の発音は近いのです。
気を付けるべきは、習得した嬉しさのあまり”r”と”l”を区別せずにすべてを巻き舌発音で言ってしまうことでしょう。
【乱用はダメ、絶対】巻き舌だけではない！RとLの発音を区別してスペイン語ネイティブに近づこう
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