【発音】juとfu – 日本人にとっては同じ「フ」も、ネイティブには大きな差
“Voy a bajar”
この文章をどう読みますか?恐らく今ご覧になっている方のほとんどはスペイン語の勉強をしてると思うので、「ボヤ バハール」と読むことでしょう。
そもそもアルファベットを英語風に読む癖がついている日本人にとって、最初のうちはつい「バジャル」と呼んでしまいがちですよね。
ではこちらの2つの単語はいかがでしょうか?
- juego
- fuego
前者は英語のゲームに相当する、あらゆる「遊び」、「競技」や「賭け事」などを主に指す単語です。
後者は英語のファイヤーに相当する、「火」や「炎」などを指す単語ですね。アクション映画などで「撃てーーーーー!!!!!」などと叫ぶ時に使われるのもこの単語です。
どちらもカタカナで表記するなら「フエゴ」となります。
この記事ではこれら一見「同音異義語」として扱ってしまいそうな2つの単語を例に、日本人が陥りやすいスペイン語の悪い発音について解説します。
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重要性
まずそもそもこれら2つの単語を発音で区別する重要度について触れておくとするならば、そこそこのレベルで重要であると思っていただきたいです。
もしも今あなたが”j”と”f”の違いを区別せずに発音しているとしたら、少なからぬ違和感を与えることは間違いない上に、文脈で判別しにくい場合は意味を取り違える可能性も否めません。
もしも「火事だ」と言っているのに「遊びだ」なんて受け取ってしまったら、命にかかわりますしね。まあこの場合は強烈なボディランゲージで乗り切ればいい話なのですが。
非ネイティブにとってその違和感は取るに足らないものに思えても、案外ネイティブにとっては大きな違いだったりします。その感覚の壁については【自己満足すな】言語習得で発音が「最後の壁」であるワケで扱っているので、気になる方は併せてどうぞ。
ですから、ぜひこの記事の内容を思いに留めてスペイン語ネイティブとコミュニケーションを図っていただければと思います。
具体的にどう違う?
それでは本題に入っていきましょう!これら2つの子音は決定的な発音上の違いがあるので、それぞれ解説していきます。
これらの違いを理解すれば、”fácil”など”f”子音の発音の上達にもつながることでしょう。
“j”は唇をせばめずに発音
言語学的には厳密な違いがあるのだと思いますが、普段の会話にいては”j”は日本語のハ行とさほど変わりません。
ひとつ気をつけるとするなら、子音つまり吐く息の音を気持ち強めに混ぜる感じでしょうか。もしその音が弱いと、相手には「ウエゴ」としか聞こえない可能性があるので注意です。
あとは、唇を大きく開いたまま「ハヒフヘホ」の発音をするだけです。特に「フ」の発音は息の通り道をなるべく大きく保つように唇を尖らせます。
“f”は上前歯で下唇を軽く噛むイメージで発音
同じ「フ」でも、子音が”f”になると上前歯で下唇を軽く噛むイメージで発音することが必要になってきます。
これは英語の”fue”などの発音でも同じことだといえます。実際に噛むことはしませんが(下唇がズルむけになってしまいます)、”j”とは対照的に息の出口が著しく狭くなります。
筆者はボリビアでのしばらくの間、このイメージが欠けていたために“f”の子音が相手に伝わっていませんでした。例えば”fácil”と言ったはずなのに、相手には「アーシル」と聞こえる状態だったのです。
大抵の日本人は恐らくこの傾向をもっているのかもしれません。子音”f”が含まれる単語を喋る時は少し大げさ目に、上前歯で下唇を軽く噛むイメージで発音するよう癖をつけることをおすすめします。
スペイン語独学の方、お手伝いします。
さて、ここまでご覧の方の中には既に独学もしくはそれに近い形でスペイン語学習を進めている方もおられるかもしれません。筆者も日本では完全独学を貫いてきたのですが、やはり誰かと実際にスペイン語を使ったり、相談できる機会があるだけでだいぶ習得の道のりが変わっていただろうなと想像できます。
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